タキ3700形3774 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タキ3766 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
昭和30〜44年に76両製作されたタキ3700形30トン積酢酸専用車のうち、最後に誕生したロットを取り上げる。 タキ3774は昭和44年1月富士重で、3767〜3775からなる9両ロットの一員として製作された。同じ所有者が昭和42年に富士重で製作したタキ3748〜3757をブラッシュアップしたものであった。設計比重は1.04、タンク容積は28.9m3であった。 タンク体は耐食性付与のためステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、タンク寸法は直径1,950mm・長さ10,076mmであった。タ |
ンク周囲には厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセを有していた。タンク受台はタキ3748〜3757の帯金方式と異なり、押え金方式に変更された。この点は両者の大きな相違点と言って良いだろう。 落成時の所有者は電気化学工業KK・青海駅常備で、同年8月〜昭和56年12月は京葉臨海鉄道玉前駅に移動していた。昭和63年6月にダイセル化学工業KK・新井駅常備となり現在に至る。 |
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【写真281】 タキ3700形3774 昭和50年3月3日 宮浦駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第20巻に「P01165」として収録されています。