吉岡心平のマーク

タキ3700形3774

私有貨車

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タキ3650形
タキ3800形

 番号
[ロット表]

タキ3766

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第280週
第282週

積荷
●構造

入口


 昭和30〜44年に76両製作されたタキ3700形30トン積酢酸専用車のうち、最後に誕生したロットを取り上げる。

 タキ3774は昭和44年1月富士重で、3767〜3775からなる9両ロットの一員として製作された。同じ所有者が昭和42年に富士重で製作したタキ3748〜3757をブラッシュアップしたものであった。設計比重は1.04、タンク容積は28.9mであった。

 タンク体は耐食性付与のためステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、タンク寸法は直径1,950mm・長さ10,076mmであった。タ

ンク周囲には厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセを有していた。タンク受台はタキ3748〜3757の帯金方式と異なり、押え金方式に変更された。この点は両者の大きな相違点と言って良いだろう。
 台枠は平形で、長さは10,700mm・BC間距離は7,400mmであった。空気ブレーキはKD形だが、留置ブレーキは前作の手から両側に変わった。台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・青海駅常備で、同年8月〜昭和56年12月は京葉臨海鉄道玉前駅に移動していた。昭和63年6月にダイセル化学工業KK・新井駅常備となり現在に至る。


タキ3700形3774の写真

【写真281】 タキ3700形3774 昭和50年3月3日 宮浦駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第20巻に「P01165」として収録されています。


【第281週】060115作成R4A、071006R4A2、090321R4BY、140117R4C。