吉岡心平のマーク

タキ2800形2883

私有貨車

 形式
索引

タキ2750形
タキ3000形

 番号
[ロット表]

タキ2877
タキ2895

 ページ
索引

第271週
第273週

積荷

入口


 「鉄興社」所有車のリクエストがあった。同社が所有したタンク車は、カセイソーダと塩酸・塩素で、珍しいものとしてはホキ8800形位だろうか。かつてタムについては雑誌で詳細に取り上げられたので、ここではタキ2800形を紹介しよう。

 タキ2883は昭和31年2月富士重で2880〜85の6両ロットで製作された。富士重工と言えば苛性ソーダタンク車製造の雄だが、実はこのロットが記念すべき第一作であった。
 全体の構成は鉄興社が半年前に増備した日立製タキ2856〜59を参考にしたようで、これと良く似ている。

 タンク寸法は直径1,860mm・長さ7,826mmで、周囲には厚さ50mmの牛毛フェルトと薄鋼板製の保温キセがあった。タンク受台は日立製と異なり、折り目のあるタイプとなった。
 台枠は平形で、長さは8,700mm・BC間距離は5,400mmであった。

 落成時の所有者はKK鉄興社・常備駅は酒田港だったが、昭和35年6月に岩瀬浜駅に移動した。昭和50年5月には合併により東洋曹達工業KK所有となった。昭和54年11月、ゴムライニングの装備改造を受け、タキ2600形のラストナンバーである52620に改造されている。


タキ2800形2883の写真

【写真272】 タキ2800形2883 昭和50年2月20日 岩瀬浜駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第2巻に「P00104」として収録されています。


【第272週】051113作成R4A、071006R4A2、090518R4BY、100905R4B。