タキ2800形2883 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
「鉄興社」所有車のリクエストがあった。同社が所有したタンク車は、カセイソーダと塩酸・塩素で、珍しいものとしてはホキ8800形位だろうか。かつてタムについては雑誌で詳細に取り上げられたので、ここではタキ2800形を紹介しよう。 タキ2883は昭和31年2月富士重で2880〜85の6両ロットで製作された。富士重工と言えば苛性ソーダタンク車製造の雄だが、実はこのロットが記念すべき第一作であった。 |
タンク寸法は直径1,860mm・長さ7,826mmで、周囲には厚さ50mmの牛毛フェルトと薄鋼板製の保温キセがあった。タンク受台は日立製と異なり、折り目のあるタイプとなった。 落成時の所有者はKK鉄興社・常備駅は酒田港だったが、昭和35年6月に岩瀬浜駅に移動した。昭和50年5月には合併により東洋曹達工業KK所有となった。昭和54年11月、ゴムライニングの装備改造を受け、タキ2600形のラストナンバーである52620に改造されている。 |
|
【写真272】 タキ2800形2883 昭和50年2月20日 岩瀬浜駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第2巻に「P00104」として収録されています。