吉岡心平のマーク

タキ15800形15813

私有貨車

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タキ15700形
タキ15900形

 番号
解説

タキ15810
タキ15816

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第254週
第256週

積荷
●構造

入口


 不幸にして私有貨車が事故に逢った時、車体を新製した例(タ3905)は既に解説したが、これはむしろ特例で、その後は金銭による賠償が一般化した。このため国鉄起因での事故による大規模復旧車は後を絶ったが、一方私鉄や専用線内で発生した事故では、その後も事故復旧車が作られたこともあった。

 タキ15813は15811〜13の3両ロットで、昭和46年4月日車本店製。昭和44〜45年に日車支店が製作したタキ15802〜04・06〜08のデットコピーである。同じ日車でも支店と本店は異なるプラクティスで製作することが多いが、この場合は需給調整のため、同一図面で担当工場を変えたものと思われる。

 さて問題の事故復旧だが、判っていることは復旧工事は昭和47年日車で担当したこと、復旧後の主要諸元は新製時と同一であること程度で、原因となった事故についても不詳である。
 事故復旧車の見所として、復旧時にその後の進歩・改良をレトロフィットさせるため、外観や構造が従来から変化する点がある。ところが本車の場合、新製から僅か一年後に事故に遭遇したため、復旧による差異を見つけることは困難だ。

 所有者は三井物産KK・常備駅は前川であった。三井石油化学前川から東レ三島へのエチレングリコール輸送に充当されていたが、平成14年3月にタキ15802・・15812の仲間9両と共に廃車となった。


タキ15800形15813の写真

【写真255】 タキ15800形15813 昭和49年1月19日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第8巻に「P00432」として収録されています。


【第255週】050717作成R4A、050809リンク追加、070905R4A2、080201リンク変更、081015R4BY、130627
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