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タサ2400形2453

私有貨車

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タサ2300形
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解説

タサ2443
タサ2457

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第243週
第245週

積荷
●構造

入口


 富士重工と言えば、私有貨車メーカーの雄だが、そのスタートは昭和30年代に入ってからと新しい。今回解説するタサ2400形は、同社が初めて出光に納入したタンク車で、何故いまさら20トン車を作ったか明らかではないが、結局出光でもこれが最初で最後のタサ2400形となっている。

 タサ2453は2451〜54からなる4両ロットとして、昭和34年11月富士重工で製作された。
 当時はようやく同社が私有貨車メーカーとして認知されてきた時期で、石油元売り各社に少数づつ「お試しロット」を納入していた時期であった。ちなみに同社初の「タサ」がこのロットである。

 設計比重は0.9と重油の輸送用で、タンク容積は22.8mであった。普通鋼製のタンク体は直径1,900mm・長さ8,190mmで、内部には大容量の加熱管があった。
 台枠は標準的な平形だが、長さは9,200mm・BC間距離は5,900mmと短く、このため台車は第一次改造でTR41Dに改造された。ブレーキはKD形空気+手であった。

 所有者は出光興産KK・常備駅は名電築港だったが、名古屋臨海鉄道の開業に伴い昭和41年1月4日に汐見町になった。名古屋地区で使用されていたが、昭和52年8月に廃車となった。


【第244週】050501作成R4A、050908リンク追加、070929R4A2、090220R4BY。

タサ2400形2453の写真

【写真244】 タサ2400形2453 昭和49年2月19日 東港駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00636」として収録されています。