吉岡心平のマーク

タサ5400形5451

私有貨車

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タサ5300形
タサ5500形

 番号
[ロット表]

タサ5446
タサ5455

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第240週
第242週

積荷
●構造

入口


 今回は日車本店製のタサ5400形を紹介する。

 タサ5451は5451〜54からなる4両ロットの第一号車として、昭和36年11月日車本店で製作された。ユーザーの出光興産は発注を複数メーカーで競作する傾向があり、今回も日立製のタサ5445〜49と三菱製のタサ5455〜49が同時に製作されている。

 落成時の専用種別は液化プロパン専用で、タンク容積は47.3mとされた。
 タンク体はボイラー用鋼板製で、寸法は直径1,900mm×長さ16,200mm、その周囲には厚さ75mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなるキセがあった。高圧ガスタンク車はタンク体を定期

的に検査するため、キセは分解し易いように組立てられているが、日車製の場合は日立と良く似た、継目の上を押えバンドで締付ける方法である。またタンク手摺は、端部が山形になったタイプを採用した。当然の事ながら、タンク外周は法規制により「ねずみ色1号」である。
 台枠は標準的な平形だが、長さは17,000mm・BC間距離は13,700mmと長大である。ブレーキは重量車用のKE形空気ブレーキと留置用の手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は出光興産KK・常備駅は徳山であった。兄弟車3両はすべて前川駅常備に変わったが、本車は14年の生涯を徳山で過ごし、昭和50年11月に4両揃って廃車となった。


タサ5400形5451の写真

【写真241】 タサ5400形5451 昭和50年3月1日 徳山駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第27巻に「P01578」として収録されています。


【第241週】050410作成R4A、071012R4A2、090220R4BY、101219R4B。