吉岡心平のマーク

ホキ6000形6042

私有貨車

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ホキ5900形
ホキ6100形

 番号
[ロット表]

ホキ6039
ホキ6061

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第237週
第239週

積荷
●構造

入口


 ホキ6000形30トン積カーバイト専用車には、ホッパ室内の分割数により4室のものと6室のものがあった。今回は初期に製作された6室のうち、富士重製の例を取り上げる。

 ホキ6042は、昭和34年5月富士重で、当時のホキ250形292として製作された。ホキ290〜292の3両ロットで、富士重製としては5ロット目であった。その後、昭和38年のホッパ車改番で、ホキ6000形式となっている。

 ホッパは普通鋼を全溶接で組立てたもので、極端に水分を嫌う積荷のため、水密に留意した設計である。ホッパ体は隔壁で6等分され、屋根に積込口が、両側面には取出口があった。床面は平床だったので、何故ホッパ車となったのか判らない。富士重製の特徴は屋根が丸みを帯びていた

点にあり、三角屋根の川崎や汽車製より、柔らかい感じを受けたものである。積込口・取出口は共に防水のため鋼板製のカバーで覆われ、写真で見えるのはこのカバーである。
 また車体側面は輸送中に窒素を充填するための配管や、通気の際の空気を乾燥するための乾燥筒などで賑やかに飾られていた。
 台枠は平床のため、通常の平形を使用した。乾燥筒の保守点検のため、側面に張り出した踏板とステップがあるのが判るだろうか。ブレーキは手+空気、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は三井物産KK・常備駅は武生であった。昭和49年4月に八木原駅常備となり、昭和50年7月に電気化学工業KK所有となった。その後は異様に長命で、昭和56年5月には青海駅常備となった後、昭和62年3月廃車となった。


ホキ6000形6042の写真

【写真238】 ホキ6000形6042 昭和49年4月17日 八木原駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第2巻に「P00079」として収録されています。


【第238週】050320作成R4A、071004R4A2、090220R4BY、130727R4C。