吉岡心平のマーク

ホキ6000形6061

私有貨車

 形式
索引

ホキ5900形
ホキ6100形

 番号
[ロット表]

ホキ6042

 ページ
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特別編351
特別編353

積荷
●構造

入口


 今回はカーバイドホッパ車の中でも、ちょっとした変り種を紹介する。

 ホキ6061は昭和35年3年汽車東京で製作された。落成時はホキ250形311初代で、310〜12の3両ロットに属していた。

 外観・構造は、台枠を他に類の無い「高床構造」とした点が特徴である。元々カーバイトのばら積み輸送は、国鉄長物車に搭載した専用コンテナだったのを、台枠を新製・追加して私有貨車としたのがその嚆矢であった。床面に取出口がないのはこのためで、ホッパ体と台枠とは別体で、側面の取出口位置の制約から、両者間には嵩上げ用のスペーサーが介在していた。汽車製のカーバイト専

用車も従来の6室構造時代はこのような設計となっていた。
 その後、私有貨車としたことで設計の自由度が高くなり、ホッパ断面を大型化することで車体長を短縮し、4室構造とした車両が誕生した。汽車製も本ロットから4室構造を採用したが、この際台枠自身の位置を高くすることで「スペーサー部分」を廃止した。このため外観的には妙に腰高となり、連結部の中梁と枕梁は、まるで船底テンダーのそれのように見えていた。ブレーキは手+KC形、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本ゼオンKKで、常備駅は落成時の岩淵から、昭和38年12月に能町に変わった。昭和48年6月に廃車となった。


ホキ6000形6061の写真

【写真1352】 ホキ6000形6061 昭和47年7月25日 大広田駅にて P:吉岡心平


【特別編352】030224作成、031215R4、050320R4A、071004R4A2、081026R4BY、140228R4C。