吉岡心平のマーク

タキ5750形105756

私有貨車

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タキ5700形
タキ5800形

 番号
解説

タキ95783
タキ105763

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第235週
第237週

積荷
●構造

入口


 今週はタキ5750形40トン積濃硫酸専用車でも、比較的数が多かった日立製を紹介しよう。

 タキ105756は、昭和47年7〜8月にかけて95799・・・105760として12両製作されたロットの一員である。専用種別は日鉱の所有車らしく、「濃硫酸及び発煙硫酸」であった。なお日立製作所は、昭和49年2月に私有貨車の生産を終息したため、このロットが本形式最後の日立製となっている。

 設計比重は高比重の発煙硫酸を積載するため、1.86と通常の1.84より0.02大きい。そこでタンク容積も21.5mと、濃硫酸の専用車より0.02m小さくなっている。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、直径1,850mm・長さは8,510mmであった。この寸法は川崎・富士重製と同値だが、比重の関係で長さが60mm短い。
 台枠は本形式特有の側梁を省略した軽量台枠だが、日立製は枕梁と端梁間の側梁にチャンネルを用いた点が特徴であった。長さ10,000mmは総重量54トン車のお約束で、BC間距離は7,000mm、ブレーキは両側+積空、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本鉱業KK・常備駅は日立であったが、昭和53年4月に敦賀駅に移動した。会社名は平成4年5月に日鉱金属KKと変わったが、平成9年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和47年8月
製造所   日立
設計比重  1.86
タンク容積 21.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ  8,510mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   側梁省略幅狭形
台枠長さ   10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ5750形105756の写真

【写真236】 タキ5750形105756 昭和49年12月1日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第20巻に「P01188」として収録されています。


【第236週】050306作成R4A、070612 R4A2、090220R4BY、110920諸元追加+R4C。