吉岡心平のマーク

タキ6400形16409

私有貨車

 形式
索引

タキ6350形
タキ6450形

 番号
解説

タキ16400

 ページ
索引

第234週
第236週

積荷
●構造

入口


 タキ6400形にはいろいろなタイプがあるが、今回は最後に作られたロットを紹介する。

 タキ6400形は、35トン積アルミナ専用車で、6400〜6449,16400〜16424の75両が昭和32〜44年に日立・東洋・東急で製作された。

 タキ16409は本形式の最終ロットで、16405〜16424の20両が昭和44年8月に東急で製作された。
 東急車両製の私有貨車は、石油系タンク車こそ、そこそこ知られる存在であったが、粉体タンク車は極めて希少であり、恐らく国内向では、このロットが唯一ではないかと思われる。

 外観・構造は、昭和42年東洋製のタキ6441〜44を模倣したもので、下窄まりの桶型車体を採用

し、タンク体と台枠は一体となっていた。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は側・妻板4.5mm・屋根3.2mmで、側面にはチャンネルによる縦補強が13本設置されている。
 荷役方式は昭和電工のアルミナタンク車特有の、真空吸引による上入れ上出し方式のため、タンク上部には大型のハッチが2個あり、一方床面は平らで、床下には取出口が無い。
 台枠は車体と一体で、幅が1,800mmと狭いためジャッキ受は外側に張り出している。長さは11,400mm・BC間距離は8,100mm、ブレーキは両側+積空、台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は新興であった。アルミニウム原料であるアルミナを喜多方・塩尻に輸送していたが、電力コスト上昇による海外移転に伴い、昭和57年8月に廃車となった。


■参考文献 私有貨車セミナー第88回(レイルマガジン207号)


タキ6400形16409の写真

【写真235】 タキ6400形16409 昭和49年9月10日 入江駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第6巻に「P00356」として収録されています。


【第235週】050227作成R4A、051219リンク追加、070612R4A2、080112リンク変更、090217R4BY、100401
R4B。