吉岡心平のマーク

タキ5000形5009

私有貨車

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タキ4950形
タキ5050形

 番号
ロット表

タキ5004
タキ5013

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第204週
第206週

積荷
●構造

入口


 タキ5000形30トン積塩酸専用車には少数だがタンク容積が大きい車両がある。この例としてはタキ5013を紹介したが、今回はその仲間を取上げる。

 タキ5009は5008と一緒に昭和36年10月新潟で製作された。ユーザーは新日化産業KKで、ちなみに日本トレーディング向のタキ5011〜5013とは殆ど同時期・同メーカーの作である。

 設計比重は1.11で、一般車の1.17〜1.2より小さく、これに呼応してタンク容積は約1割大きい。これは上記2ユーザーに共通する特徴で、その後の増備車(タキ5021,5031)にも引き継がれている。

「塩酸および味液」という奇妙な専用種別と関係があるのだろうか?
 タンク体は内面ゴムライニングされた普通鋼製で、寸法は直径2,050mm・長さ8,600mmと大型であった。

 台枠は平形で、長さは9,300mm・BC間距離6,000mmである。不思議なのは台車で、どう見てもTR41Dなのだ。昭和45年からの第一次台車改造の際、TR41Cを改造したものと思われるが、本当のルールでは軸距6m「未満」の車両が改造対象なのである・・・ 所有者は新日化産業KK・常備駅は枝光であった。常備駅は昭和51年7月に浜五井となった。廃車は早く、昭和52年9月に姿を消した。


タキ5000形5009の写真

【写真205】 タキ5000形5009 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第36巻に「P02113」として収録されています。


【第205週】040801作成R4、040123R4A、070830R4A2、080513R4BY、131120作成R4C。