吉岡心平のマーク

タキ1400形1450二代

私有貨車

 形式
索引

タキ1250形
▼タキ1450形

 番号
[ロット表]

タキ1429
タキ1452

 ページ
索引

第184週
第186週

積荷
●構造

入口


 我国のタンク車で、初の「タキ」は何形かご存知だろうか? その答は「タキ1450形」だ。何故こんな半端な形式となったかと言えば、その落成時期と関係がある。
 昭和3年の改番では、事前に改番後の形式・番号が選定されたが、初の25トン積タンク車のオア27650形はその後に誕生した。同形式は希硫酸専用だったため、当時の担当者は積荷の類似性からタ1400形の後に設定した。ところが昭和3年の改番後は荷重記号が附加されたためタではなくタキ1450形となった・・・と言うのが今回のオチである。閑話休題、今回はそんな訳で二代目となったタキ1400形の1450二代を取り上げる。

 タキ1450二代は、昭和28年3月日立でタキ1449〜54からなる6両ロットの一員として製作された。

 設計比重は、裸タンク時代のカセイソーダ液タンク車の通例として1.3と低く、タンク容積は23.0mと大きい。
 タンク材質は普通鋼製で、寸法は直径1,896mm・長さ8,336mmと標準的な値であった。後のタキ2600/2800形と異なり、裸タンクひとつのシンプルな作りである。ちなみに全体として丸みを帯びたタンク体は、当時の日立製タンク車の特徴であった。
 台枠は平形で、長さは9,000mm・BC間距離は5,700mmと本形式では標準的な値である。台車はTR41である。

 所有者は徳山曹達KK・常備駅は周防富田であった。駅名は昭和55年10月に新南陽に変更された。晩年は塩化カルシウム液の輸送に使用されていたようである。昭和62年5月に廃車となった。


タキ1400形1450の写真

【写真185】 タキ1400形1450初代 昭和50年3月8日 周防富田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第33巻に「P01921」として収録されています。


【第185週】040314作成R4、041229R4A、071228R4A2、090614R4BY、100303R4B、130809R4C。