吉岡心平のマーク

タキ1000形1033

私有貨車

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タキ950形
タキ1100形

 番号
[ロット表]

タキ1023
タキ1056

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第179週
第181週

積荷
●構造

入口


 タキ1000形の解説はこれで2両目だが、今回は外観に及ぼすユーザーの影響を考察する。

 タキ1000形は25トン積石油類専用車で、タキ3000形の増備で余剰化したタサ1700形20トン車の活用策のひとつであった。

 タキ1033は、日本石油が昭和28年に32両まとめて改造したうちの1両である。種車はタサ1788で昭和24年川崎製であった。

 種車のものを用いたタンク体は普通鋼製で、改造では内部に加熱管と鏡板に点検蓋を追加した。寸法は直径1,960mm・長さ9,480mmとバランスが良く、写真ではタキ3000形を一回り小型

化したように見える。 ・・・と、これでは何が変わっているのか判らないが、弊サイトの愛読者はピンと来るだろう。当時の川崎製ボギータンク車は、直径2,050mmのタンク体を用いており、このロットはその例外なのである。
 その理由は、注文主である日本石油は複数メーカーで同一設計の車両を競作させるが、タサの場合は新潟製をプロトタイプとしたためである。言わば世間の標準は川崎の例外だったのだ。

 台枠は平形で、長さ10,500mm・BC間距離7,000mm、台車はTR41Aであった。 所有者は日本石油KK・常備駅は名電築港であった。昭和37年5月に安治川口駅常備となり、昭和51年10月に廃車となった。


【第180週】040208作成R4、050503R4A、070907R4A2、090614R4BY。

タキ1000形1033の写真

【写真180】 タキ1000形1033 昭和51年3月17日 安治川口駅にて P:吉岡心平