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タキ5050形5084 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ5050形は興味深い形式だ。塩酸初の35トン車として、車体の軽量化に意を注いだ設計なのだが、メーカーにより自重軽減のため取った手法が様々だったからである。 タキ5084は83と一緒に昭和46年4月日立で製作された。本形式で唯一の日立製のロットである。川崎製のドームレス、汽車製の10系類似台枠、日車製の軽量台枠、富士重の高張力鋼製タンク体に対し、日立製は従来の構造を踏襲しながら軽量化を図った点が特徴であった・・・とは言うものの、初期に製作されたロットの中では最も重く、総重量は52トンを超えている。 |
タンク体は普通鋼製で、板厚は鏡板12mm・胴板9mm、内面は厚さ5mmのゴムライニング、直径は2,050mm・長さは9,500mm、そしてドーム頂部はフランジ構造と、タキ5000形をそのまま拡大したような作りである。 落成時の所有者は三井フロロケミカルKK・常備駅は三保であった。主として越中島に塩酸を輸送していたが、三保線の廃止により失職し、昭和59年4月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和46年4月 製造所 日立 設計比重 1.18 タンク容積 29.6m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム有 |
タンク材質 普通鋼 タンク内面 厚さ5mmゴムライニング タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 9,500mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 10,400mm BC間距離 7,100mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KSD254−305積空 台車 TR41C |
【写真175】 タキ5050形5084 昭和52年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平