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タキ8700形8713

私有貨車

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タキ8650形
タキ8750形

 番号
解説

タキ8711
タキ8715

 ページ
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第173週
第175週

積荷
●構造

入口


 タキ8700形では、アルミ製タンク体を持つ車両として8711を紹介したが、今回はステンレス缶体の例を取り上げる。

 タキ8700形は昭和35〜44年に27両が製作(一部改造あり)された30トン積酢酸ビニル専用車。このうち電気化学では、昭和35〜42年に富士重と日立で8ロット17両を製作し、本形式の最大ユーザーであった。

 タキ8713は昭和41年1月富士重で8714と一緒に製作された。電気化学のタキ8700形はタンク直径で2グループに大別され、8707までは1,850mmだが、8709以降は1,900mmと一回り太くなった。

 タンク体はステンレス鋼製で、直径は1,900mm・長さは11,860mmである。タンク長さは初期の車両より約0.8mm短かくなった。周囲に厚さ150mmのSP断熱材と薄鋼板製のキセがあるため、外観面ではタンク体の太さが目立つ。
 ドーム頂部にあるベレー帽のようなものはマンホール蓋のカバーで、タキ3700形酢酸専用車などと共通のスタイルだ。
 台枠は平形で、長さは12,800mmで、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・常備駅は宮下であった。昭和51年2月に内外輸送KKに異動し中条駅常備となり、MMAなどの輸送に用いられた後、平成12年3月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和41年1月
製造所   富士重
設計比重  0.918
タンク容積 32.7m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ  11,860mm
熱絶縁   SP材厚さ150mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,800mm
BC間距離  9,500mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ8700形8713の写真

【写真174】 タキ8700形8713 昭和49年1月19日 村田駅にて P:吉岡心平


【第174週】031228作成R4、050413R4A、070601R4A2、081113R4BY、100601諸元追加+R4B、131113
R4C。