吉岡心平のマーク

タキ8350形8361

私有貨車

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タキ8300形
タキ8400形

 番号
ロット表

タキ8357

 ページ
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第168週
第170週

積荷
●構造

入口


 私有貨車セミナーで取り上げた形式は、どうしても後回しになるが、今回はラテックスのタンク車を取り上げる。

 タキ8350形は30トン積ラテックス専用車で、昭和41〜55年に15両製作された。先輩形式のタキ8300形では普通鋼製だったタンク体を、ステンレス製にしたものである。積荷は製紙用の塗工剤なので、パワムと一緒に紙パルプ工場にたむろしていたものだ。

 タキ8361は59〜62の4両ロットとして昭和48年10月に富士重で製作された。同社製では初のラテックス専用車で、全体構造はタキ3700形酢酸専用車に良く似ていた。

 タンク体はステンレス鋼製で、直径1,950mm・長さ10,340mmであった。積荷の凍結を防ぐため、周囲は厚さ100mmのグラスウール断熱材で保温されていた。
 台枠は平形で、長さは11,300mm・BC間距離は8,000mmと標準的である。ブレーキは両側+積空、台車はTR41Eだが、登場時期がレジンシュー採用の最初期であったため、ブレーキシリンダは鋳鉄用のKSD254−305をそのまま用い、リンケージが過渡期の作りとなっていた。

 落成時の所有者は旭ダウKK・常備駅は千鳥町であった。昭和57年8月の合併で旭化成工業KK所有となった。なお会社名は、平成13年1月に旭化成KKに変わっている。


■主要諸元
製造年   昭和48年10月
製造所   富士重
設計比重 1.01
タンク容積 29.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 10,340mm
熱絶縁   厚さ100mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      11,300mm
BC間距離  8,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41E−12形

タキ8350形8361の写真

【写真169】 タキ8350形8361 昭和49年3月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第31巻に「P01846」として収録されています。


【第169週】031123作成R4、040604リンク追加、040908リンク変更、050414R4A、051215ロット表追加、
051230ロット表をタキ8352(特別編639)に移動、070715R4A2、090211R4BY、130905諸元追加+R4C。