吉岡心平のマーク

タム400形10415

私有貨車

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タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム10402

 ページ
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特別編381
特別編383

積荷
●構造

入口


 50年を超え製作され続けた「タム400形」の悼尾を飾るのが、ドームレスとなったグループだ。

 ヨンサントウの貨物列車スピードアップでは、軸距3.5m未満の車両は、走行性能が劣るとして強制廃車となった。戦前製のタム400形は軸距3mが標準だったため、本形式は当時在籍していた329両の過半数に達する181両が廃車となる大打撃を受けた。置換え用にはタキ5750形40トン車が量産されたが、極く一部にタムの新車を作ったユーザーがあった。

 タム10415は10408〜17の10両ロットとして昭和43年9月に日車支店で製作された。
 外観・構造は日車製のタキ5750形のミニチュア版である。タンク体はドームレスで、材質はタキ

と異なり普通鋼のままである。板厚は胴板8mm・鏡板12mm、寸法は直径1,440mm・長さ5,660mmでふった。タンク固定はセンタアンカ方式で、受台が帯金方式なのも、日車製タキ5750形と共通の特徴である。
 台枠は長さ7,000mmと短く、両側ブレーキを装備しているため、床下はブレーキリンケージで埋め尽くされている。なお、昭和42年後半の採用からヨンサントウの製作禁止まで間がなかったため、両側ブレーキを採用した2軸タンク車は極めて少数であった。

 所有者は同和鉱業KK・常備駅は南岡山であった。運用先は岩国などだったようである。異動することなく一生を過し、昭和59年12月に廃車となった。


【特別編382】030517作成、040527R4、050414R4A、070824R4A2、090501R4BY。

タム400形10415の写真

【写真1382】 タム400形10415 昭和58年1月5日 南岡山駅にて P:吉岡心平

「雨の降る日は天気が悪い〜」