吉岡心平のマーク

タキ5000形5038

私有貨車

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タキ4950形
タキ5050形

 番号
ロット表

タキ5037
タキ5040

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第365週
第367週

積荷
●構造

入口


 今回は独特のマークで人気のあった十全化学KKのタンク車を取り上げよう。同社はタム5000形や本形式などの塩酸タンク車を保有し、富山駅の裏にあった奥田貨物駅から、隅田川や越中島などに塩酸をタンク車で輸送していた。

 タキ5038は5039と共に昭和43年2月富士重で製作された。実際には半年前に同一メーカー・ユーザーで製作されたタキ5037と3両が同一のロットである。

 外観・構造は当時の富士重製の標準で、タンク体が太いため、ずんぐりしたスタイルが特徴だ。

 タンク体は普通鋼製で内面は厚さ4.5mmのゴムでライニングされ、寸法は直径2,050mm・長さ8,174(外寸)mmと太く短い。ドームは塩酸タンク車に特徴的なフランジ構造で、配管・弁装置はドーム頂板に集結されている。
 台枠は通常の平形で、長さは8,800mm・BC間距離5.800mmはタキ2600形並である。ブレーキ装置はKD254形空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は十全化学KK・常備駅は奥田であった。ヤード系輸送が廃止された昭和59年2月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和43年2月
製造所   富士重
設計比重 1.18
タンク容積 25.4m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク内面 ゴム厚さ4.5mm
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,041mm
タンク長さ 8,174mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      8,800mm
BC間距離  5,500mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C→TR41D形

タキ5000形5038の写真

【写真366】 タキ5000形5038 昭和49年10月6日 隅田川駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第16巻に「P00924」として収録されています。


【第366週】070902R4BX3、080120R4B、110123諸元追加、130728R4C。