吉岡心平のマーク

タキ2600形2611

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

 番号
[ロット表]

タキ2606
タキ2617

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第151週
第153週

積荷
●構造

入口


 今回はタキ2600形のうち、奇妙な内面処理を持っていたロットを紹介する。

 タキ2600形は30トン積カセイソーダ液専用車で、レーヨン工業からの要請で、鉄分の少ない高純度品を輸送するため、初めてタンク内面をゴムライニングした車両であった。

 タキ2611は昭和28年11月日立製で、12月に製作された2612,13と3両でロットを構成した。
 このロットの特徴は、タンクの内面処理にゴムライニングでなく「ラバーペイント塗装」を用いた点にある。鉛ライニングの場合でも、鉛板を貼り付けた

物と、溶けた鉛を塗装したものとの両方があったから、あながち不思議でもないのだが・・・
 この方式の詳細は不明だが、実のところ不具合だったようで、タキ2612と13は昭和37年に塗装を除去してタキ2800形に改造され、残った本車は通常のゴムライニング方式となっている。
 台枠は平形で、当時の特徴としてBC間距離は写真のように妙に短かい。このため台車は、第一次台車改造でTR41Dに改造された。

 所有者は徳山曹達KK・常備駅は周防富田で、駅名は昭和55年10月に新南陽に変わった。昭和61年4月に廃車となった。


タキ2600形2611の写真

【写真152】 タキ2600形2611 昭和52年3月6日 周防富田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第28巻に「P01643」として収録されています。


【第152週】030727作成。040306R4、050412R4A、070720R4A2、090531R4BY、131228R4C。