吉岡心平のマーク

タキ300形1358

私有貨車

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タキ250形
タキ400形

 番号
[ロット表]

タキ1333
タキ1370

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第143週
第145週

積荷
●構造

入口


 たまには素直に、タキ300形の中でも標準のタイプを紹介することにしよう。

 昭和31年に古河鉱業KKでは タキ300形30トン積濃硫酸専用車を一挙に50両増備した。タキ1339〜1388がそれで、最初の20両が川崎製、残る30両が汽車東京製であった。

 写真のタキ1358は昭和31年5月製で、川崎製ロットのラストナンバーである。設計比重は1.81と、濃硫酸専用車では標準的な値であった。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,745mm・長さ7,100mmと他社製より少し太くて長目

である。ドームも直径1,000mmと、他社製よりずんぐり気味であった。
 台枠は標準的な平形で、長さ8,400mm、BC間距離5,100mmとこれまた標準より少し短か目である。台車はTR41Cだっだが、第一次改造でTR41Dに改造された。

 落成時の所有者は古河鉱業KKで、常備駅は足尾本山であった。昭和38年4月、常備駅が足尾に変更された。昭和44年8月にタキ1386は競合脱線し事故廃車となり、残る49両は全国への濃硫酸輸送に活躍していたが、昭和62年6月に他の49両と共に、一挙に廃車となっている


タキ300形1358の写真

【写真144】 タキ300形1358 昭和51年2月27日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第26巻に「P01504」として収録されています。


【第144週】030601作成、040207R4、041212R4A、060617R4A2、090216R4BY、100909R4B、140207R4C。