吉岡心平のマーク

タキ2600形22612

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

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[ロット表]

タキ22604
タキ22616

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第127週
第129週

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ2600形30トン積カセイソーダ液専用車の中でも、昭和30年代中頃まで多数作られたタイプを紹介する。

 タキ22612は昭和35年8月造機で22609〜12からなる4両ロットの末子として誕生した。ユーザーである関東電化の慣例として、富士重製のタキ22614〜16と競作されている。
 製造所である造機車両は赤羽在の車両メーカーで、私有貨車、中でも硫酸やカセイソーダなどの化成品系のタンク車を得意としていた。純アルミや高圧ガスこそ手を出さなかったが、ステンレス製タンク体やゴムライニングの作例は、結構見られたものである。

 閑話休題、タキ22612の外観・構造は、造機製タキ2600形として標準的なものである。普通鋼製のタンク体内面にはゴムライニング、周囲には保温用のキセがあり、キセの合せ目はタンク体の高い位置にあるが、これは昭和30年代前半製の特徴で、後年にはタンク下側に移動した。
 台枠は平型で長さは8,900mm、BC間距離は5,700mm、台車はTR41Cから第一次台車改造でTR41Dに改造されている。

 所有者は関東電化工業KK・常備駅は渋川であった。写真撮影時は、浮島町にあるセントラル化学からのカセイソーダ輸送に充当されていた。製造から26年目の昭和61年3月に廃車となった。


タキ2600形22612の写真

【写真128】 タキ2600形22612 昭和51年4月29日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第22巻に「P01278」として収録されています。


【第128週】030209作成、040207R4、050412R4A、070801R4A2、080624R4BY、110703R4B、130204R4C。