吉岡心平のマーク

タキ2100形22321

私有貨車

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タキ2050形
タキ2200形

 番号
[ロット表]

タキ22246
タキ32101

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第109週
第111週

積荷
●構造

入口


 今回は、新たにリリースしたCD−ROM第18巻から、タキ22321を紹介する。

 昭和40年代も後半になると、35系・43系の大量増備により、30トン積ガソリン専用車であるタキ3000形は余剰化が目立つようになった。このため当時需要がタイトだった寒冷地向のC重油輸送用車に転用することになり、昭和46年に33両が改造された。改造後は30トン積石油類専用車としてタキ2100形に編入されたが、在来車と区別するためタキ22300以降と、新たに番台を起こした。なお、昭和47年の増備車は、新たに二重壁断熱方式を採用したため新形式とされ、タキ23700形となっている。

 タキ22321は昭和46年12月日車で、タキ3000形13457から改造された。種車は昭和35年3月日車支店製のタキ13440〜61からなる22両ロットで、写真2に示すように日石輸送のタキ3

000形として標準的なスタイルであった。
 設計比重は0.85、タンク容積は35.2mで、改造では、ドームレス構造のタンク体を新製した。その材質は耐候性高張力鋼製となり、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄くなった。タンク直径は1,950mm・長さは12,490mmで、寒冷地向のため、タンク周囲のグラスウール断熱材は厚さ100mmと厚く、タンク内部には大容量の蒸気加熱管が装置されていた。また吐出管は保温され、吐出弁は蒸気ジャケットが施されていた。
 台枠以下は種車のままで、ブレーキ装置はKD型空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK、常備駅は扇町であった。殆どの車両は北海道内でC重油輸送に充当されたが、写真のように一部は本州内での特定用途に使用され、中には潤滑油添加剤などの化成品輸送に専用された車両もあった。平成4年7月に廃車となった。


【第110週】021006作成、040218R4、050219R4A、070707R4A2、090427R4BY。

タキ2100形22321の写真

【写真110の1】 タキ2100形22321 昭和49年3月23日 新興駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第18巻に「P01050」として収録されています。

タキ3000形13450の写真

【写真110の2】 タキ3000形13450 P:吉岡心平所蔵