吉岡心平のマーク

タキ5000形5164

私有貨車

 形式
索引

タキ4950形
タキ5050形

 番号
ロット表

タキ5162
タキ5171

 ページ
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第95週
第97週

積荷
●構造

入口


 私有貨車の番号は難解で、番号から形式を特定するのが難しい。今回紹介するのは、その中でも最悪の例である。

 タキ5000形は30トン積塩酸専用車で、昭和30〜46年にかけて62両が製作された。5000〜5049まではノープロブレムだが、さてその次で困った。5050番はタキ5050形、15000番はタキ1500形、25000番から55000番までは各々の形式が既に存在したのである。国鉄の名誉のために弁護すれば、塩酸タンク車の場合は小口ユーザーが多いため、30トン車の増備が予想のほか続いたことで、読みが外れたのかもしれぬ。
 結局、5049の次は5160になった。その理由は・・・ うーん、よく判らん△※★●?

 タキ5164は昭和44年7月富士重製で、5165と2両で1ロットである。
 外観・構造は、台枠以下をタキ5450形と共通設計としたことが特徴だ。タキ5450形の台枠は長さ8,660mm・BC間距離5660mmと数値が半端なので、すぐに識別できる。
 タンク体は内面を厚さ4.5mmのゴムでライニングされ、台枠に合致させるため直径を2,050mmと太くして、長さを8,180mmに収めた。ブレーキ装置は両側+空気で、台車はTR41Cから第一次台車改造でTR41Dに改造されている。

 所有者は十全化学KK・常備駅は奥田であった。寿命は僅か10年と短く、昭和54年4月に廃車となっている。


タキ5000形5164の写真

【写真96の1】 タキ5000形5164 昭和51年4月25日 隅田川駅にて P:吉岡心平

タキ5000形5164の写真

【写真96の2】 タキ5000形5164 昭和51年4月25日 隅田川駅にて P:吉岡心平


【第96週】020630作成、020911リンク追加、040123リンク追加、040509R4、040123R4A、070902R4A2、
081118R4BY、100525R4B。