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タキ2100形22244 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今週からCD−ROM第18巻に収録した写真を解説する。 一口に石油類と言っても中身は様々で、中には絶縁油・冷凍機油のように水分の混入を極端に嫌う油種があった。絶縁油ではその生命である絶縁耐圧が低下するため、冷凍機油では凍結氷ができると配管中にあるキャピラリ−に詰まり、閉塞してしまうためである。 タキ22244は30トン積石油類専用車で、昭和39年10月日車支店で製作された。既に99系が主流となっていたこの時期にタキ2100形を増備したのは、写真で判るように、特殊油輸送に使用するためである。三菱石油では昭和36年にタキ3000形13020,21を改造した類似車両を保有しており、本車はその増備と考えられている。 |
タンク体はドーム付の直円筒タイプだが、荷役装置は水分混入を防ぐため一般車と相違していた。すなわち荷役時にマンホール蓋を開いてタンク内部を開放することはせず、積込みはタンク下部の充填口からS字管により行うようにした。荷卸しは吐出管から行なうが、流入する外気はタンク上部にある除湿箱を通して水分を除去するようにした。マンホール蓋と充填口・吐出口は汚損防止のため大型のカバーで覆われている。 落成時の所有者は三菱石油KK・常備駅は扇町であった。タキ3000形にあった類似改造車と一緒に、関屋駅などを中心に運用されていた。その後、昭和46年1月に日本石油輸送KK所有・沼垂駅常備に移ったが、平成2年4月に廃車となった。 |
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【第93週】020609作成、020828リンク追加、040712R4、041205R4A、070713R4A2、081220R4BY。 |
【写真93の1】 タキ2100形22244 昭和51年4月25日 隅田川駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第18巻に「P01048」として収録されています。
【写真93の2】 タキ2100形22244 昭和51年4月25日 隅田川駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第18巻に「P01049」として収録されています。