|
タム9600形9602 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タム9600 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回はCD−ROMに収録した1,000枚目の写真を紹介する。 タム9600形16トン積LNG専用車は、我国で初めて製作された超低温タンク車であった。積荷は都市ガス用のブルネイ産天然ガスで、タンクローリーで日立市のガスプラントまで輸送していたのを、鉄道に誘致するため開発された。 タム9602は昭和50年1月日車製で、量産タイプである第2ロット3両中の1両である。 |
支持機構があり、他の部分はパーライトが充填されていた。外タンク上部にある日除け板は、車端部にまとめられた荷役装置と相俟って、独特のヨーロッパ風の雰囲気を醸し出している。台車は本形式特有のTR211Eであった。 所有者は東京ガスKK・常備駅は鶴見川口であった。鉄道輸送につきものの連結時の衝撃が災いしたようで、故障が多かったようである。昭和58年2月、貨物駅統廃合により常備駅は浅野となった。昭和62年1月に4両全車が廃車となった。 なお低温液化ガスの専用車としては、本形式を改良したタラの他、TR223を履いた液化酸素専用のタキ、液化窒素専用のタサなど、様々な車両が計画されたが、全て泡沫の夢と終っている。 |
|
【第92週】020602作成、021022リンク追加、040505R4、050224R4A、070916R4A2、071014リンク追加、 |
【写真92】 タム9600形9602 昭和50年7月20日 塩浜操駅にて P:吉岡心平