吉岡心平のマーク

タキ43000形43568

私有貨車

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タキ42750形
タキ44000形

 番号
[ロット表]

タキ43446
タキ143645

 ページ
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第88週
第90週

積荷
●構造

入口


 黒塗りのタキ43000形は、今でこそ見慣れたが、初登場した時の違和感は強烈なものだった。

 タキ43000形で43486〜99、43519〜99の95両は、昭和49年9〜10月に日車で一挙に製作された。今回紹介するタキ43568は、このロットに属している。

 このように大量に纏めて製作されたのは、成田空港の燃料輸送への使用が予定されていたからだ。このため塗色は「集約輸送用塗装」の青15号ではなく、一般車と同じ黒色となった。ところが開港の遅れにより、これらのタキ43000形は汎用

輸送に充当されることになった。写真は落成後ひと月の姿で、ピッカピカの新車である。
 タンク踏板部にある票挿しはタキ43000・44000形に特有のもので、使用中の荷主を表す「行先別表示板」を掲示するためにあるが、本車の場合は「浮島町−新町・西湘貨物」と記入された札が挿入されていた。大軸重の運用制限車を混用することに、慣れていなかった当時ならではの表示だったようである。

 所有者は日本石油輸送KKで、常備駅は郡山であった。平成8年5月に日本オイルターミナルKK・倉賀野駅常備に移動し、現在に至る。


タキ43000形43568の写真

【写真89】 タキ43000形43568 昭和49年12月1日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【第89週】020512作成、040115R4、050420R4A、070929R4A2、100902R4B。