吉岡心平のマーク

タム200形200

私有貨車

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タム100二代形
タム300形

 番号
[ロット表]


タム220

 ページ
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特別編1047
特別編1049

積荷
●構造

入口


 タム200形は15トン積の二硫化炭素専用車で、昭和7〜37年に108両が製作(一部改造)された。古い形式のため謎の欠番があったり、趣味的に興味深い形式である。

 タム200は本形式のトップナンバーで昭和7年9月新潟製。一両一ロットで、かつ唯一の昭和7年製であった。

 落成当時、二硫化炭素専用車としては大正14年からタ1500形12トン車が6両製作されており、これをスケールアップした設計であった。写真から見る総重量は26.2トンに達し、今に例えれ

ばタキ1000JRF形に匹敵する極限設計車である。タンク体に見えるのは薄鋼板製の保冷キセで、この中に隠されたタンク体は鋲接である。タンク帯金が3本あり、タンク中央部を締め付けている点に注目のこと。

 落成時の所有者は東洋硫黄工業KK・常備駅は石山であった。昭和8年4月に英賀保に移動し、昭和18年3月に第一海軍火薬廠所有・大河原駅常備となった。昭和18年5月にタム900形904に改造され、戦後は五工薬品KKを経てKK鉄興社所有・酒田港駅常備となったが、ヨンサントウで不適格車となり、昭和43年9月に除籍された。


タム200形200の写真

【写真2048】 タム200形200 P:吉岡心平所蔵


【特別編1048】090717作成R4B。