吉岡心平のマーク

タキ3000形13389

私有貨車

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タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ13380
タキ13405

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第38週
第40週

積荷
●構造

入口


 「揮発油」と「ガソリン」とは同じ意味だが、国鉄では昭和39年4月を境として使い分けている。従ってタキ3000形は「30トン積ガソリン専用車」とするのが正当だが、どうも「揮発油」のネーミングが似合うように思うのは、小生だけだろうか。

 今回紹介したタキ13389は、昭和34年に新潟で3両製作された13388〜90のうちの一両である。
 写真を一目見て気が付くのは、大型の一枚板で構成されたタンク踏板である。タム500やタサ1700では良く見られたタイプだが、タンク体の太い

タキ3000では珍しいものだ。メーカーでは新潟が好んで製作したが、シエル石油のようにこれを好んだユーザーもあり、慣れないとメーカーの識別が難しかったものである。

 落成時の所有者は日本鉱業KK・常備駅は船川港であった。その後、民族系石油会社の統合で所有者は昭和41年8月共同石油KKとなり、更に昭和43年7月には日本石油輸送KKに異動した。兄弟車であるタキ13388、90は昭和46年タキ2100形への改造種車となり消滅したが、本車はそのまま使用され、平成元年に廃車となっている。


■主要諸元
製造年   昭和34年10月
製造所   新潟
設計比重  0.73
タンク容積 41.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 12,800mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      13,500mm
BC間距離  10,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ3000形13389写真

【写真39】 タキ3000形13389 昭和49年5月23日 隅田川駅にて P:吉岡心平


【第39週】010527作成。011021リンク追加、040306R4、050330R4A、070625R4A2、090328R4BY、110626諸元追加+R4B、130728R4C。