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タキ3700形3746 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
意外なことに、タキ3700形を紹介するのは今回が始めてだ。バラエティがあり過ぎるのが原因だろうか? タキ3746は、昭和42年4月三菱製の30トン積酢酸専用タンク車で、たまたま第37週で紹介したタキ8951・特別編56で取上げたタキ31597達とは、同年生まれの同期生である。 タキ3700形を大別すれば、タンク材質でアルミ・ステンレスの二種、保温キセの有無で二種、これらの組合せで計4種類に分類される。これら相互間では外観・構造に類似性が乏しく、標準車を一台選べと言われると困惑するが、本車が属する三菱製のアルミタンク+キセ付タイプが、それに |
最も近い存在のようだ。 タンク体は純アルミ製で、大型で8基あるタンク受台がこれを支えている。タンク周囲の保温材はグラスウール50mmと薄目だが、これは三菱製の伝統と言ってよかろう。金網を利用したタンク踏板は当時の流行だが、保安対策でタンク踏板が強化された今となっては、その繊細な感触は美しく、そして懐かしい。 所有者は日本合成化学工業KK・常備駅は東水島であった。同社の酢酸系タンク車は宇土や西大垣を転々としたものが多いが、本車は石油化学事業に進出した後の製作だけあって、落成時から東水島常備である。 |
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■主要諸元 製造年 昭和42年4月 製造所 三菱 設計比重 1.05 タンク容積 29.0m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 純アルミニウム タンク板厚 胴板13・鏡板16mm タンク直径 1,885mm タンク長さ 10,832mm 断熱材 厚さ50mmグラスウール 付帯設備 ステンレス鋼製加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式S字管付 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 11,700mm BC間距離 8,400mm(推定) 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KC254形 台車 TR41C形 |
【写真38】 タキ3700形3746 昭和49年7月12日 安治川口駅にて P:吉岡心平