|
タキ1000形1013 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
大勢の方からタキ1000形のリクエストを頂いた。本来は特別編で触れるべきだが、丁度CD−ROM第5巻に含まれていたので、週代り編でご紹介することにしよう。 タキ1000形は25トン積石油類専用車で、1000〜67の68両が在籍し、最初の6両は戦時型の原油専用車、残りの62両はタサ1700形の転用改造車であった。なお私有貨車セミナー第39回で解説しているのでお持ちの方はご参照頂きたい。 タキ1013は、昭和24年汽車大阪製のタサ1768を昭和28年12月に改造したもの。所有者の |
日本石油では、当時所有していたタサ1700形のうち若いものから番号順に32両を改造したが、本車はその第一号車である。改造点はタンク内部への加熱管装置の設置、鏡板への点検蓋の追加、2個あった安全弁のうち1個を撤去、ブレーキ装置の小改造などど軽微なもので、種車時代からの特徴であるTR24台車、丸みを帯びたタンク受台、ターンバックルを用いた帯金、そして変わった形のタンク手摺などは、そのまま引き継がれた。 改造時の所有者は日本石油KK・常備駅は下松で、晩年は隅田川などで使用されていたが、昭和56年11月に廃車となった。 |
|
|
【写真31】 タキ1000形1013 昭和49年5月6日 隅田川駅にて P:吉岡心平