吉岡心平のマーク

タ3500形3506

私有貨車

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タ3400形
タ3600形

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[ロット表]


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第14週
第16週

積荷
●構造

入口


 「タ」は荷重13トン以下のタンク車を意味するが、新製された期間は明治〜大正初期までと以外に短く、有蓋車や無蓋車に15トン車が登場する大正中期以降は、「タム」の時代へと推移した。このため昭和に入ってから誕生した「タ」は、ごく一部の例外を除き既存形式からの改造車で、「タム」や「タキ」を比重の低い積荷に転用したため誕生した形式であった。

 タ3500形は11トン積メタノール専用車で、述べ8両在籍したが、すべてタム3050形15トン積ホルマリン専用車の改造車である。

 タ3506はそのラストナンバーで、昭和32年8月

日車本店でタム3095、96として製作されたうちの3095を、昭和33年12月日車で改造した。改造と言っても実態は専用種別変更で、種車との相違点は荷重減に伴う担いばねの交換やブレーキテコ比の変更程度と軽微である。なおタンク受台に見える補強はこの頃の日車本店製タンク車に特有の構造である。

 所有者は東邦理化工業KKで、同社は名古屋地区のガス供給企業である東邦ガスKKの関連会社であった。昭和49年に名古屋港駅を訪れた折には、兄弟分のタム3096と肩を並べて留置されていた。その後間もなく昭和50年4月に廃車されている。


●関連形式 タム3050形3096 種車となったタム3095と同一ロットの車両。


タ3500形3506の写真

【写真15】 タ3500形3506 昭和49年5月29日 名古屋港駅にて P:吉岡心平

荷重減により、担いばねは10トン級の車両に用いられる14種に変更された。


【第15週】001210作成、030112写真サイズ修正、050501R4A、070910R4A2、130428写真15の2を第661週として独立+R4C。