Uacs ドイツ
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U 特殊貨車
a  4軸[2軸ボギー]
c 圧送荷卸し
s 積車最高速度100Km/h
■Uacs
 圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると930~933が割り当てられている。ドイツのUacs形の形式番号は9306,9307,9319,9324,9325が確認されている。
   2023.5.22作成 2024.4.4更新
粉体輸送用タンク型圧送荷卸し方式ホッパ車
DB所有車
33 80 9319 551-3 RIV DB Uacs
積荷 UN1402:カーバイド
撮影:佐藤浩樹 2013.8.13 Nässjö(スウェーデン)
国-所有者  ドイツ DB         ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号551(1輌)
タイプ4B69 69m3-16.12m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重37.0t(A 軸重16t)~53.0t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.96t 容積69m3 全長16.12m BC間距離11.08m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツの鉄道貨物輸送会社DB CARGO(所有者コードDB )所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。積荷はカーバイドで、水分による分解防止用にタンク内に窒素封入し無水蒸気状態で輸送する。車体側面には「KVG Casco Carbide AKZO NOBEL」と標記されていることから、AKZO NOBEL社が使用していると推測される。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に3つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上1/4だけ設けられていて、胴板の前後端は外側に向かって斜めに延ばされている。鏡板と外側に斜めに延ばされた胴板の境目は直線と鋭角で接続されている。
  タンク体上部には3個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。3つの吐出弁2次側は吐出管でS字形で連結され、吐出管端部には開閉弁とカップリングが設けられている。荷卸し方式はカーバイドの爆発防止のため窒素による圧送方式で、車体中央の側梁中央には窒素導入配管が設けられている。また、タンク内への窒素封入配管が写真手前台車寄りの側梁から右側の鏡板に設けられタンク体上部へ延びている。 
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、側梁にタンク体が溶接組み立てされタンク体と一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキである。
 
ERMD所有車
33 80 9319 623-0 RIV D-ERMD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.16 Köln West(ドイツ)
国-所有者  ドイツ ERMD        ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号623(1輌)
タイプ4B90A 90m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重36.9t(A 軸重16t)~52.9t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重27.05t 容積90m3 全長19.04m BC間距離14.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録されたスイスに本社を持つ欧州の貨車レンタル会社ERMEWA SAのドイツ子会社(所有者コードERMD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。撮影された車輌全てに1361,Kohle(Braunkohlenstaub)と記載されていることから亜炭粉輸送用である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に4つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上1/4だけ設けられていて、胴板の前後端は外側に向かって斜めに延ばされている。鏡板と外側に斜めに延ばされた胴板の境目は直線と鋭角で接続されている。
  タンク体上部には4個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。端と中央寄りの2つの吐出弁2次側には吐出導入管が設けられ、その吐出導入管は車体中央中心で反対側に設けられた吐出導入管と集合し、左右に延ばされた吐出管に接続されている。吐出管端部には開閉弁とカップリングが設けられている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁上部には圧縮空気導入配管が、側梁下にはこれに接続される圧縮空気導入配管が設けられ、各円錐台へ接続されてタンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、側梁にタンク体が溶接組み立てされタンク体と一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキである。
33 80 9319 134-8 RIV D-ERMD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:福田孝行 2019.5.25 Porz(Rhein) (ドイツ)
33 80 9319 680-0 RIV D-ERMD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:福田孝行 2019.5.25 Porz(Rhein) (ドイツ)
国-所有者  ドイツ ERMD        ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号134…680(3輌)
タイプ4D90 90.0m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重36.5t(A 軸重16t)~52.5t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重27.5t 容積90m3 全長19.04m BC間距離14.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 スイスに本社を持つ欧州の貨車レンタル会社ERMEWA SAのドイツ子会社(所有者コードERMD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。撮影された車輌全てに1361,Kohle(Braunkohlenstaub)と記載されていることから亜炭粉輸送用である。
 タイプ4B90と基本構造、容積および寸法は同一で、相違点は鏡板と胴板の接続が鋭角から円弧状に変更されている点である。
GATXA所有車
33 80 9319 569-5 RIV D-GATXA Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXA       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号569(1輌)
タイプ4B63 63m3-15.24m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重40.9t(A 軸重16t)~56.9t(C 軸重20t)、59.9t(CM/DB線区)、59.9(D/SBB線区)
自重23.05t 容積63m3 全長15.24m BC間距離 不明
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録された世界的な貨車レンタル会社GATXのオーストリア法人であるGATX Rail Austria GmbH(所有者コードGATXA)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。荷役設備からカーバイド輸送用と推測され、発火防止用にタンク内に窒素封入し無酸素状態で輸送する。
 外観構造はDB所有タイプ4B69と同一で、寸法的には容積が6m3小さく、長さが0.88m短くなっている。 
 
33 80 9319 028-2 RIV D-GATXA Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXA       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号023(1輌)
タイプ4D69 69m3-16.12m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重38.9t(A 軸重16t)~55.9t(C 軸重20t)
自重24.1t 容積69.0m3 全長16.12m BC間距離11.08m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録された世界的な貨車レンタル会社GATXのオーストリア法人であるGATX Rail Austria GmbH(所有者コードGATXA)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。荷役設備からカーバイド輸送用と推測され、発火防止用にタンク内に窒素封入し無酸素状態で輸送する。
 外観構造および寸法はDB所有タイプ4B69と同一で、相違点は鏡板と胴板の接続が鋭角から円弧状に変更されている点である。
GATXD所有車
33 80 9319 492-0 RIV D-GATXD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2023.5.18 Flughafen BER-Terminal 5(ドイツ)
33 80 9319 956-2 RIV D-GATXD Uacs
積荷 UN1402:カーバイド
撮影:佐藤浩樹 2013.8.13 Nässjö(スウェーデン)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号492…956(4輌)
タイプ4B69 69m3-16.12m-1TANK3hopper
492 S(100km/h)荷重40.2t(A 軸重16t)~56.2t(C 軸重20t) 自重23.74t
956 S(100km/h)荷重40.2t(A 軸重16t)~56.2t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h) 自重23.8t
容積69m3 全長16.12m BC間距離11.08m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 世界的な貨車レンタル会社GATXのドイツ法人であるGATX Rail Germany(所有者コードGATXD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。積荷はカーバイドで、発火防止用にタンク内に窒素封入し無酸素状態で輸送する。956の車体側面には「Casco Carbide AKZO NOBEL」と標記されていることから、AKZO NOBEL社が使用していると推測される。
 外観構造および寸法はDB所有タイプ4B69と同一であるが、自重が3トンも軽くなっているのは何故だろうか? 
33 80 9319 625-5 RIV D-GATXD Uacs
積荷 UN1361:褐炭粉
撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号625(1輌)
33 80 9324 558-1 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg操車場(ドイツ)
33 80 9324 678-7 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9324 撮影済番号351…687(5輌)
タイプ4B90A 90m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重38.1t(A 軸重16t)~54.1t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重25.81t 容積90m3 全長19.04m BC間距離14.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 世界的な貨車レンタル会社GATXのドイツ法人であるGATX Rail Germany(所有者コードGATXD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観構造および寸法はERMD所有タイプ4B90Aと同一である。
33 80 9319 718-8 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
33 80 9319 776-6 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号029…816(21輌)
33 80 9324 300-8 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
33 80 9324 995-5 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9324 撮影済番号300…314, 994…995(4輌)
タイプ4D69 69m3-16.12m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重40.5t(A 軸重16t)~56.5t(C 軸重20t)
自重23.45t 容積69.0m3 全長16.12m BC間距離11.08m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録された世界的な貨車レンタル会社GATXのオーストリア法人であるGATX Rail Austria GmbH(所有者コードGATXA)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。荷役設備からカーバイド輸送用と推測され、発火防止用にタンク内に窒素封入し無酸素状態で輸送する。
 外観構造および寸法はGATXA所有タイプ4D69と同一である。
33 80 9319 625-5 RIV D-GATXD Uacs
積荷 UN1361:褐炭粉
撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
33 80 9319 977-0 RIV D-GATXD Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ GATXD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号977(1輌)
タイプ4D90 90m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重38.37.4t(A 軸重16t)~53.4t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.0t 容積102m3 全長20.84m BC間距離15.80m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 世界的な貨車レンタル会社GATXのドイツ法人であるGATX Rail Germany(所有者コードGATXD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に4つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上1/3だけ設けられていて、胴板の前後端は外側に向かって斜めに延ばされている。鏡板と外側に斜めに延ばされた胴板の境目は円弧で接続されている。タンク内は下部の円錐台毎に仕切板が設けられ4分割されていて、タンク側面下部の側梁側面には各々の圧力計が設けられている。外観的には魚が大きく口を開けたような印象だ。
  タンク体上部には4個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。さらに個々の吐出弁2次側には左方向に吐出管が設けられ、個々に荷役できるようになっている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁上部に圧縮空気導入口と車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、側梁にタンク体が溶接組み立てされタンク体と一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキである。
NACCO所有車
33 80 9319 459-9 RIV D-NACCO Uacs
積荷 UN1361:石炭粉(Kohle)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ NACCO       ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号459…490(2輌)
タイプ4B90A 90m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重37.0t(A 軸重16t)~53.0t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.96t 容積90m3 全長19.04m BC間距離14.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録されたフランスの貨車レンタル会社のNACCO SAS(所有者コードNACCO)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。撮影された全車輌にKohleと標記されていることから石炭粉専用であることが分かる。
 外観構造および寸法はERMD所有タイプ4B90Aと同一である。
33 80 9319 155-3 RIV D-NACCO Uacs
積荷 UN1361:石炭粉(Kohle)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
33 80 9319 327-8 RIV D-NACCO Uacs
積荷 UN1361:石炭粉(Kohle)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ NACCO       ■相互運用性 33 ■形式番号 9324 撮影済番号024…327(4輌)
33 80 9319 812-9 RIV D-NACCO Uacs
積荷 UN1361:石炭粉(Kohle)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.16 Köln West(ドイツ)
国-所有者  ドイツ NACCOD      ■相互運用性 33 ■形式番号 9319 撮影済番号732…812(2輌)
タイプ4D90 90.0m3-19.04m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重36.5t(A 軸重16t)~52.5t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重27.5t 容積90m3 全長19.04m BC間距離14.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツで登録されたフランスの貨車レンタル会社のNACCO SAS(所有者コードNACCO)およびNACCO SASのドイツ法人(所有者コードNACCOD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観構造および寸法はGATXD所有タイプ4D90と同一である
VTG(VTGD)所有車
33 80 9306 099-8 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN2811:その他の固体有機毒物
撮影:福田孝行 2019.5.22 Pratteln(スイス)
国-所有者  ドイツ VTG        ■相互運用性 33 ■形式番号 9306 撮影済番号099(1輌)
タイプ4A80S 80m3-18.74m-1TANK(2室構造)4hopper
S (100km/h)荷重38.8t(A 軸重16t)~54.8t(C 軸重20t)
自重25.2t 容積80m3 全長18.74m BC間距離13.50m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距2.00m)
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に4つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上半分だけ設けられていて、胴板の前後端は外側に向かって斜めに延ばされている。鏡板と外側に斜めに延ばされた胴板の境目はエッジとなっている。製造工程は複雑となるが合理的な構造だ。タンク体の中央には仕切板が設けられていてタンクが2分割されて、タンク側面下部に各々の圧力計が設けられている。また、タンク体上半分には遮熱板が設けられている。
  タンク体上部には8個の積込口が、タンク体下部である円錐台下部は吐出弁と片側の側梁上部に延びるバルブ付の荷卸し配管が設けられている。外側と中央寄りの2本の荷卸し配管が車体中心付近で合流し1本となっていて、この端に外部配管接続口が設けられている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ、各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、中央の一部を除く枕梁間には側梁に細長い受台が溶接され、その受台にタンク体が多数のボルトにより固定され、台枠とタンク体が一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は設けられていない。
33 80 9324 313-1 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN3077:固体環境有害物質
撮影:福田孝行 2019.5.24 Porz(Rhein)(ドイツ)
33 80 9324 340-4 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9324 撮影済番号313…340(2輌)
タイプ4D90 90m3-19.04m-1TANK(4室構造)4hopper
S (100km/h)荷重37.4t(A 軸重16t)~53.4t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.0t 容積102m3 全長20.84m BC間距離15.80m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に4つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上1/3だけ設けられていて、胴板の前後端は外側に向かって斜めに延ばされている。鏡板と外側に斜めに延ばされた胴板の境目は円弧で接続されている。タンク内は下部の円錐台毎に仕切板が設けられ4分割されていて、タンク側面下部の側梁側面には各々の圧力計が設けられている。外観的には魚が大きく口を開けたような印象だ。
  タンク体上部には4個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。さらに個々の吐出弁2次側には吐出管が設けられ、個々に荷役できるようになっている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁上部に圧縮空気導入口と車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、側梁にタンク体が溶接組み立てされタンク体と一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキである。
33 80 9307 070-8 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2014.5.10 Köln West(ドイツ)
33 80 9307 076-5 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2014.5.11 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9307 撮影済番号070…076(2輌)
タイプ4E63 63m3-12.24m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重43.0t(A 軸重16t)~59.0t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重21.0t 容積63m3 全長15.24m BC間距離10.20m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距1.800m、車輪径920mm)
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に3つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上1/3だけ設けられていて斜め下内側に向かって延ばされ、外側に向かって斜めに延ばされている胴板の前後端と合わせてV字型を横にした形状となっている。外観的には魚が大きく口を開けたような印象だ。タンク内には円錐台ごとに仕切板が設けられているかどうかは不明。
  タンク体上部には3個の積込口とその両側に接続口が設けられている。この接続口は積込口であろうか?。タンク体下部の円錐台底には吐出弁が設けられている。さらに個々の吐出弁2次側には吐出管が設けられ、個々に荷役できるようになっている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁下部に圧縮空気導入口と車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、枕梁間の側梁上に細長い受台が設けられ、その受台上にタンク体が溶接組み立てされタンク体と一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキで、エアタンクはブレーキシリンダはそれぞれ分かれて反対側のデッキに設置されている。
33 80 9307 289-4 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Köln West(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9307 撮影済番号289(1輌)
タイプ4E63S 63m3-12.24m-1TANK3hopper
S (100km/h)荷重43.5t(A 軸重16t)~59.5t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重20.50t 容積63m3 全長15.24m BC間距離10.20m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距1.800m、車輪径920mm)
ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 タイプ4E63に対し、タンク上部積込口両側の接続口が無くなり、ブレーキシリンダ設置側の鏡板に圧力計と配管が設けられている。さらに、3つの吐出弁下部には1本の荷卸し配管が設けられ、横から見て右側の台車手前に点対称に延びていて接続カップリングが設けられている。
33 80 9325 223-1 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2014.5.11 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号223(1輌)
タイプ4E80 80m3-17.74m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重40.7t(A 軸重16t)~56.7t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重23.75t 容積80m3 全長17.74m BC間距離12.70m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距1.800m、車輪径920mm)
ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 タイプ4E63を5.5mストレッチし容積を17m3増大させもので、ホッパ数が3から4に増やしている。その他の構造は同じである。
33 80 9325 210-8 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN3077:固体環境有害物質
撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
33 80 9325 227-2 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN3077:固体環境有害物質
撮影:福田孝行 2015.5.24 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号210…227(2輌)
タイプ4E80S 80m3-17.74m-1TANK4hopper
S (100km/h)荷重40.7t(A 軸重16t)~56.7t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重23.30t 容積80m3 全長17.74m BC間距離12.70m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距1.800m、車輪径920mm)
ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 タイプ4E80に対し、4個の吐出口下部全てが1本の配管に接続され、横から見て右側の台車付近の側梁上部に点対称に延びていてバルブと接続カップリングが設置され、1か所の接続口を外部配管に接続することで、4つの吐出弁から纏めて荷卸しできるように変更されている。
33 80 9307 082-3 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(BRAUNKOHLENSTAUB )
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Köln West(ドイツ)
33 80 9307 083-1 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(BRAUNKOHLENSTAUB )
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Köln West(ドイツ)
33 80 9307 094-8 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(BRAUNKOHLENSTAUB )
撮影:佐藤浩樹 2015.5.23 Oberhausen-Osterfeld Süd(ドイツ)
33 80 9307 097-1 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(BRAUNKOHLENSTAUB )
撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTG(VTGD)   ■相互運用性 33 ■形式番号 9307 撮影済番号080…257(19輌)
33 80 9325 411-2 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号411(1輌)
タイプ4E102 102m3-20.84m-1TANK(2室構造)6hopper
S (100km/h)荷重38.0t(A 軸重16t)~54.0t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.0t 容積102m3 全長20.84m BC間距離15.80m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距1.800m、車輪径920mm)
ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。撮影された車輌全てに1361,Kohle(Braunkohlenstaub)と記載されていることから亜炭分輸送用である。
 タイプ4E80Sを3.1mストレッチし容積を22m3増大させもので、タンク下部円錐台と吐出弁の数が4から6に増やしている。その他の構造は同じである。外観的にはタンク外部に補強環をもつ車輌がある。
33 80 9325 146-4 RIV D-VTGD Uacs
積荷 UN1361:石炭粉(Kohlenstaub)
撮影:福田孝行 2012.6.14 Köln West(ドイツ)
33 80 9325 488-0 RIV D-VTGD Uacs
積荷 細粒品および顆粒品(Feinschuttguter und Granulate)
撮影:福田孝行 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTG        ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号109…488(6輌)
タイプ4F100 100m3-18.99m-1TANK(2室構造)6hopper
S (100km/h)荷重37.2t(A 軸重16t)~53.2t(C 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重26.75t 容積100m3 全長18.99m BC間距離13.75m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距2.00m)
ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に6つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。6つの円錐台のうち最前後の1つづつは台車上方の台枠上に置かれ,残りの4つは台車間の台枠に落とし込まれている他に類を見ない構造である。タンク体は台枠と同じくらい長いものであるが、鏡板は上半分だけ設けられ、さらにタンク体を大きくえぐられていていることで台車中心から端梁まで大きな空間が確保され。タンク体の中央には仕切板が設けられていてタンクが2分割されて、タンク側面下部に各々の圧力計が設けられている。タンク体の両端は半分切欠かれた状態でオーバーハングしているため、ハの字形のパイプ製支持部材が設けられている。
  タンク体上部には6個の積込口が設けられている。6つの円錐台下部には吐出弁が設けられ、これら2次側全てが1本の配管で接続されているが、その詳細は146と488で大きく異なる。146は台車間の4つの吐出弁2次側に一直線に配管され、台車手前で台枠上に曲げられ台車上方の吐出口に接続されてデッキまで延びている。488は台車上方の両端の吐出弁2次側から片側の側梁上部に一直線に配管され片側のデッキまで延びていて、その配管に台車間の4つの吐出弁2次側からの配管がそれぞれ合流している。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ、各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、中央の一部を除く枕梁間には側梁に大型の受台が溶接され、その受台にタンク体が多数のボルトにより固定され、台枠とタンク体が一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は設けられていない。
33 80 9325 185-2 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Köln West(ドイツ)
33 80 9325 193-6 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Köln West(ドイツ)
33 80 9325 199-3 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTG        ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号185…199(6輌)
タイプ5A128 128m3-20.84m-1TANK(2室構造)6hopper
S (100km/h)荷重33.6t(A 軸重16t)~51.6t(C 軸重20t)~59.6t(D 軸重22.5t) ★★(指定線区120km/h)
120(120km/h)荷重00.0t(A~D)
自重30.38t 容積128m3 全長20.84m BC間距離15.60m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距2.00m)
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。撮影された車輌全てに1361,Kohle(Braunkohlenstaub)と記載されていることから亜炭粉輸送用である。
 本グループは半フレームレスとも言うべき珍しい構造で、フレームレス構造のタンク車の比較比較的高い位置の側面に側梁をタンク体に溶接し一体化した構造であり、容積が128m3、全長が20mを超え、自重が30トンに達する巨大な貨車である。
  外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内部に多数の補強リブを持つ3つの四角錐台を溶接組み立てしたタンクとホッパをミックスした構造で、機能的にはホッパ車である。四角錐台は車長方向の勾配は緩く、車幅方向は勾配が大きいものとなっている。鏡板は下1/3だけ設けられていて胴板を含めて台車上部へ斜めに切欠かれている。
  台枠は端梁から枕梁までが設けられタンク体と一体構造となっている。枕梁間には側梁が設けられているが通常の位置ではなく高い位置に設けられていて、バッファからの圧縮力を負担するには余りにも細く位置の高すぎて座屈することが明らかであるため、タンク体の補強の役目の方が大きいのかもしれない。
  タンク体上部には3個の積込口と中間に防塵フィルターと思われる小さなマンホールが設けられている。タンク体下部の円錐台底には吐出弁が設けられている。3個の吐出弁2次側全てが1本の配管に接続され、横から見て右側の台車付近の側梁上部に点対称に延びていてバルブと接続カップリングが設置され、1か所の接続口を外部配管に接続することで、3つの吐出弁から纏めて荷卸しできるように変更されている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ、各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキで、エアタンクはブレーキシリンダはそれぞれ分かれて反対側のデッキに設置されている。
33 80 9307 098-9 RIV D-VTGD Uacs 撮影:佐藤浩樹 2011.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者  ドイツ VTGD       ■相互運用性 33 ■形式番号 9325 撮影済番号185…199(6輌)
タイプ6C63 63m3-17.04m-4TANK
S (100km/h)荷重41.5t(A 軸重16t)~57.5t(C 軸重20t)
自重22.45t 容積63m3 全長17.04m BC間距離12.00m
走り装置:板枕ばね板側枠(両抱式)貨車台車(軸距2.00m)
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGまたはVTGD(所有者コードVTGまたはVTGD)所有の圧送荷卸し方式の2軸ボギー特殊貨車(タンク型圧送ホッパ車)である。
 外観構造は平台枠の上に設けた台形錐の受台に4個の球形タンクを取り付けた動くセメントサイトとも言うべき車輌である。タンク体は球形の下部に円錐台を組み合わせた形状である。タンク体上部には積込口を設け、タンク体は台枠内に落とし込まれ台車上部の大型の三角形の補強部材と4つの球形タンク体間を埋める受台が側梁上に溶接されタンク体と台枠が一体構造となっている。
  球形タンク体上部にはそれぞれ積込口が、タンク体下部の円錐台底には吐出弁がそれぞれ設けられている。4個の吐出弁2次側全てが1本の配管に接続され、横から見て右側の台車付近に接続カップリングが設置され、1か所の接続口を外部配管に接続することで、4つの吐出弁
から纏めて荷卸しできるようになっている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、側梁上部に設けられた配管からタンク体の上部と下部吐出口付近に空気管が配管されていている。これとは別に側梁中央上部に圧縮空気導入配管が設けられているがこの先のルートは写真から判別できない。
  台枠は4つのタンク体が取り付けられる部分が太くなった側梁を用いた平台枠で、タンク体と一体構造となっている。なお、中梁はタンク体と干渉するため設けられていない。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は手ブレーキである。
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