カテゴリーU タンク型圧送ホッパ車 タイプ2
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定義
Uacs, Uacnsの2軸ボギータンク型圧送ホッパ車ホッパ車についてタイプ別解説を行う。

タイプが下記基準で分けることとした。
タイプ1:鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ2:約上半分に鏡板を持ち、その下部に垂直または外側に傾斜した受台を持つもの
タイプ3:内側に向かって傾斜した鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ4:妻部分が側面から見て、口を開けているように外観上見えるもの
タイプ5:タイプ4でフレームレス構造のもの
タイプ6:複数のタンク体を台枠のせたもの
   2024.4.18作成
タイプ2A73 73m3-14.5m-1TANK3hopper
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に3つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上半分だけ設けられていて、胴板の前後端は内側に向かって円錐台の一部を形成している。タンク体は側面が垂直で鏡板下部が外側に斜め形状の全周に渡る受台が溶接されて、受台下部は台枠にボルト接合されている。
  タンク体上部には3個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。3つの吐出弁2次側は1本の吐出管に接続され、吐出管端部には開閉弁とカップリングが設けられている。荷卸し方式は圧送方式で、台車間の側梁上部には加圧空気導入配管が設けられている。また、タンク上部への加圧空気配管が手ブレーキが無い側鏡板に設けられいる。 
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、片端には短いデッキと手ブレーキ装置と手摺り、タンク上部へ登るハシゴが設けられている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキである。
37 80 9326 617-9 TEN D-GATXD Uacns(積荷 UN1402:カーバイド) 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
タイプ2A73 Uacns 9326 ドイツ GATXD →解説
37 80 9327 990-9 TEN D-WASCO Uacns 撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg操車場(ドイツ)
タイプ2A73 Uacns 9327 ドイツ GWASCO →解説
タイプ2A80 80m3-18.10m-1TANK4hopper
 外観構造は上記のタイプ2A73と同一だが、容積が7m3大きく、全長が3.6m長く、ホッパ数と積込口数が4つとなっている。
33 80 9326 659-5 RIV D-ERMD Uacns 撮影:福田孝行 2023.5.20 Porz(Rhein)(ドイツ)
タイプ2A80 Uacns 9326 ドイツ ERMD →解説
タイプ2A80A 80m3-16.24m-1TANK4hopper
 外観構造と容積は上記のタイプ2A80と同一だが、全長が1.86m短くなっている。
33 87 9326 715-8 RIV F-EVS Uacns 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
タイプ2A80A Uacns 9326 フランス EVS →解説
83 87 9326 534-2 F-VTG Uacns 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
タイプ2A80A Uacns 9326 フランス VTG →解説
タイプ2A82 82m3-16.24m-1TANK4hopper
 外観構造・全長等は上記のタイプ2A80Aと同一だが、容積が2m3ほど大きくなっている。
37 80 9327 373-8 RIV D-ERMD Uacns 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
タイプ2A82 Uacns 9326 ドイツ ERMD →解説
33 80 9326 122-0 RIV D-ERSA Uacns 撮影:福田孝行 2023.5.18 Flughafen BER-Terminal 5(ドイツ)
タイプ2A82 Uacns 9326 ドイツ ERSA →解説
37 80 9326 530-4 TEN D-GATXD Uacns 撮影:福田孝行 2023.5.19 Flughafen BER-Terminal 5(ドイツ)
タイプ2A82 Uacns 9326 ドイツ GATXD →解説
37 80 9326 217-8 RIV D-VTG Uacns 撮影:福田孝行 2019.5.24 Gremberg(ドイツ)
タイプ2A82 Uacns 9326 ドイツ VTG →解説
37 80 9326 060-2 TEN D-WASCO Uacns 撮影:福田孝行 2023.5.19 Flughafen BER-Terminal 5(ドイツ)
タイプ2A82 Uacns 9326 ドイツ WASCO →解説
タイプ2B128 128m3-20.84m-1TANK6hopper
 外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内に6つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。鏡板は上半分だけ設けられていて、胴板の前後端は内側に向かって円錐台の一部を形成している。タンク体は全周を囲うように垂直形状の受台が溶接され、受台下部は台枠にボルト接合されている。
  タンク体上部には4個の積込口が、タンク体下部の円錐下部には吐出弁が設けられている。6つの吐出弁2次側は1本の吐出管に接続され、吐出管中央部の左右に設けられた配管に開閉弁とカップリングが設けられている。荷卸し方式は圧送方式で、台車間の側梁上部には加圧気体導入配管が設けられている。また、タンク上部への加圧気体配管が手ブレーキが無い側鏡板に設けられいる。加圧気体は、石炭粉の粉塵爆発を防止するため窒素が用いられていと推測される。 
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、片端には短いデッキと手ブレーキ装置と手摺り、タンク上部へ登るハシゴが設けられている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキである。
33 56 9327 040-7 TEN SK-EXSK Uacns
積荷 UN1361:石炭粉
撮影:佐藤浩樹 2018.7.17 Ferencváros(ハンガリー)
タイプ2B128 Uacns 9327 スロバキア EXSK →解説
37 80 9327 130-2 RIV D-ERMD Uacns(積荷 UN1361:褐炭粉) 撮影:福田孝行 2019.5.25 Gremberg操車場(ドイツ)
タイプ2B128 Uacns 9327 ドイツ ERMD →解説
33 80 9326 013-5 RIV D-ERSA Uacns(UN1361:褐炭粉) 撮影:福田孝行 2023.5.17 Magdeburg Hbf(ドイツ)
タイプ2B128 Uacns 9326 ドイツ ERSA →解説
37 80 9327 249-0 TEN D-GATXD Uacns(積荷 UN1361:石炭粉) 撮影:福田孝行 2019.5.25 Gremberg操車場(ドイツ)
タイプ2B128 Uacns 9327 ドイツ GATXD →解説
37 80 9326 320-0 RIV D-VTGD Uacns(積荷 UN1361:石炭粉) 撮影:福田孝行 2023.5.16 Köln Süd(ドイツ)
タイプ2B128 Uacns 9326 ドイツ VTGD →解説
タイプ2C120 120m3-21.04m-1TANK(2室構造)7hopper
 外観上は皿形鏡板を有するドームレス構造の円筒形タンク車に見えるが、タンク体下部を切欠いた円筒内に7つの漏斗状の円錐台を溶接組立したタンクとホッパをミックスした構造であり、機能的にはホッパ車である。タンク体はホッパ数が前後で4対3となるように70m3と50m3に2分割されている。タンク体上部には7個の積込口が設けられている。7基のホッパのうち5基は台車間の台枠下部まで伸びて吐出弁が設けられている。この台車間のホッパ5基はそれぞれ吐出弁2次側を1本の吐出管に接続され台枠中央下部で左右に枝分かれしそれぞれにカップリングが設けられている。一方、前後台車上のホッパ各1基はホッパ下部が台車上部の台枠と干渉することから下部放出ができず、吐出弁2次側に設けた吐出管を鏡板上部まで延ばしそこから鏡板の沿って下ろしU字型としている。荷卸し方式は圧送方式で、台車間の側梁上部には加圧気体導入配管が設けられている。また、鏡板には前後端のホッパようと思われる圧送用空気管が設けられている。
  タンク体は全周を囲うように背の低い垂直形状の受台が溶接され、受台下部は台枠にボルト接合されている。
  台枠はタンク体下部(円錐)と干渉する中梁を無くした構造の平台枠で、片端にはタンク上部へ登るハシゴが設けられている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキである。
33 80 9326 302-2 RIV D-VTGD Uacns 撮影:佐藤浩樹 2012.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
タイプ2C120 Uacns 9326 ドイツ VTGD →解説
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