カテゴリーU タンク型圧送ホッパ車 タイプ5
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定義
Uacs, Uacnsの2軸ボギータンク型圧送ホッパ車ホッパ車についてタイプ別解説を行う。

タイプが下記基準で分けることとした。
タイプ1:鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ2:約上半分に鏡板を持ち、その下部に垂直または外側に傾斜した受台を持つもの
タイプ3:内側に向かって傾斜した鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ4:妻部分が側面から見て、口を開けているように外観上見えるもの
タイプ5:タイプ4でフレームレス構造のもの
タイプ6:複数のタンク体を台枠のせたもの
   2024.4.26作成
タイプ5A128 128m3-20.84m-1TANK(2室構造)6hopper
 本グループは半フレームレスとも言うべき珍しい構造で、フレームレス構造のタンク車の比較比較的高い位置の側面に側梁をタンク体に溶接し一体化した構造であり、容積が128m3、全長が20mを超え、自重が30トンに達する巨大な貨車である。
  外観上は円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体は下部を切欠いた円筒内部に多数の補強リブを持つ3つの四角錐台を溶接組み立てしたタンクとホッパをミックスした構造で、機能的にはホッパ車である。四角錐台は車長方向の勾配は緩く、車幅方向は勾配が大きいものとなっている。鏡板は下1/3だけ設けられていて胴板を含めて台車上部へ斜めに切欠かれている。
  台枠は端梁から枕梁までが設けられタンク体と一体構造となっている。枕梁間には側梁が設けられているが通常の位置ではなく高い位置に設けられていて、バッファからの圧縮力を負担するには余りにも細く位置の高すぎて座屈することが明らかであるため、タンク体の補強の役目の方が大きいのかもしれない。
  タンク体上部には3個の積込口と中間に防塵フィルターと思われる小さなマンホールが設けられている。タンク体下部の円錐台底には吐出弁が設けられている。3個の吐出弁2次側全てが1本の配管に接続され、横から見て右側の台車付近の側梁上部に点対称に延びていてバルブと接続カップリングが設置され、1か所の接続口を外部配管に接続することで、3つの吐出弁から纏めて荷卸しできるように変更されている。荷卸し方式は圧縮空気による圧送方式で、車体中央の側梁下に圧縮空気導入配管が設けられ、各円錐台へ接続され、タンク内へ圧縮空気を導いている。
  基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は
手ブレーキで、エアタンクはブレーキシリンダはそれぞれ分かれて反対側のデッキに設置されている。
33 80 9325 193-6 RIV D-VTG Uacs
積荷 UN1361:亜炭粉(Braunkohlenstaub)
撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Köln West(ドイツ)
タイプ5A120 Uacs 9325 ドイツ VTG →解説
33 80 9326 089-5 RIV D-VTGD Uacns(積荷 UN1361:褐炭粉) 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
タイプ5A120 Uacns 9326 ドイツ VTGD →解説
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