カテゴリーU タンク型圧送ホッパ車 タイプ1
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定義
Uacs, Uacnsの2軸ボギータンク型圧送ホッパ車ホッパ車についてタイプ別解説を行う。

タイプが下記基準で分けることとした。
タイプ1:鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ2:約上半分に鏡板を持ち、その下部に垂直または外側に傾斜した受台を持つもの
タイプ3:内側に向かって傾斜した鏡板を持つタンク車に酷似する外観をもつもの
タイプ4:妻部分が側面から見て、口を開けているように外観上見えるもの
タイプ5:タイプ4でフレームレス構造のもの
タイプ6:複数のタンク体を台枠のせたもの
   2024.4.17作成
タイプ1A58 58m3-13.74m-1TANK(2室構造)4hopper
 一見、円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体には漏斗上の4つの円錐のホッパが設けられていて、機能的にはホッパ車である。タンク体は皿形鏡板を有するドームレス構造の円筒で、内部の中央を皿形仕切板で2分割された2室構造で、1室には2つのホッパが設けられている。直径は我が国のタキ1000形と同じ直径2,900mmの極太であり、これを異型胴では無く直胴として台枠上に乗せていることから、いかに高さ方向の車輌限界が大きいことが分かる。タンク体上部には4個の積込口が、タンク体下部には片側の2つのホッパ底の吐出弁2次側にはに左右に延びた吐出管が設けられ、それぞれ開閉弁を介して1本に合流し左右側梁上に設けられた外部接続カップリングに繋がっている。中央の側梁上には圧送用の空気管が設けられ、タンク体と吐出管に開閉弁を介して接続されている。
  台枠は枕梁間の中梁を無くした構造の平台枠で、タンク体とは2組の受台状の継板で接続され一端構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は手ブレーキである。台車は内側によって取り付けられ、台枠オーバーハングが通常に比べ1m長くなっていて、短足の印象を受ける。 
31 85 9305 204-2 RIV CH-SBBC Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.22 Pratteln(スイス)
Uacs 9305 スイス SBBC →解説
タイプ1A58S1 58m3-13.74m-1TANK(2室構造)2hopper
 外観構造および寸法は上記タイプ1A58と同一だが、両鏡板下部左右に新設された配管とフランジが設けられている。 
33 85 9321 058-0 RIV CH-VICEM Uacs 撮影:佐藤浩樹 2016.8.18 Yverdon-les-Bains(スイス)
Uacs 9321 スイス VICEM →解説
タイプ1A58S2 58m3-13.20m-1TANK(2室構造)2hopper
 タイプ1A58S1に対し、タンク内部のホッパとタンク上部積込口が2つになり、台枠長さが0.54m短くなっているがBC間距離は変わっていない。台車は鋳鋼側枠台車となっている。 
33 85 9321 021-8 RIV CH-WASCO Uacs 撮影:掘井純一 2019.5.21 Winterthur(スイス)
Uacs 9321 スイス WASCO →解説
タイプ1A58a 58m3-13.74m-1TANK(2室構造)4hopper
 外観構造および寸法はSBBC所有タイプ1A58とほぼ同一だが、台車が板ばね板側枠台車となり、受台上部のタンク体側面下部に設けられている補強が鏡板まで延びている点が唯一言って良い変更点である。 
33 85 9306 115-7 RIV CH-WASCO Uacs 撮影:掘井純一 2019.5.21 Winterthur(スイス)
Uacs 9306 スイス WASCO →解説
33 85 9306 122-3 RIV CH-HOLCH Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.23 Pratteln(スイス)
Uacs 9306 スイス HOLCH →解説
タイプ1A58aS1 58m3-13.74m-1TANK(2室構造)4hopper
 外観構造および寸法はタイプ1A58aと同一だが、両鏡板下部左右に新設された配管とフランジが設けられている。 
33 85 9306 174-4 RIV CH-WASCO Uacs 撮影:掘井純一 2019.5.21 Winterthur(スイス)
Uacs 9306 スイス WASCO →解説
33 85 9306 124-9 RIV CH-HOLCH Uacs 撮影:福田孝行 2019.5.23 Pratteln(スイス)
Uacs 9306 スイス HOLCH →解説
タイプ1B75 75m3-14.44m-1TANK(2室構造)4hopper
 一見、円筒タンク体を有するタンク車に見えるが、タンク体には漏斗上の4つの円錐のホッパが設けられていて、機能的にはホッパ車である。タンク体は皿形鏡板を有するドームレス構造の円筒で、内部の中央を皿形仕切板で2分割された2室構造で、1室には2つのホッパが設けられ、その下部には半球状の吐出部が設けられている。タンク体上部には4個の積込口が、ホッパ下部の吐出弁にはそれぞれ片側に延びる吐出管と、その端部に開閉弁と接続口が設けられているている。中央の側梁下には圧送用の空気管接続口が設けられ、各ホッパ下部吐出部に接続される複雑な空気配管と、さらに両鏡板からタンク上部に延びる空気配管が設けられている。
  台枠は枕梁間の中梁を無くした構造の平台枠と推測され、タンク体とは一体構造となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキ、補助(留置)ブレーキ装置は不明である。
 
33 87 9306 367-2 RIV F-ATRR Us(Uacsの誤記) 撮影:佐藤浩樹 2019.8.14 Kelenföld(ハンガリー)
Uacs 9306 フランス ATRR →解説
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