吉岡心平のマーク

タサ2300形

私有貨車

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タサ2200形
タサ2400形

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図面編8
図面編10

積荷
●構造

入口


 タサ2300形は20トン積カセイソーダ液専用車で、昭和25年10月新潟で3両が製作された。
 当時は戦災復旧車の全盛期で、初期の標準ボギー車となるタキ1400形が本格的に増備されるようになるのは、昭和26年になってからである。

 外観・構造は図面から判るように、ボギー車では極小と言えるサイズだ。三井の小型車と言えば、三井三池の絡みを想起する。本形式の場合も、タサ3300形同様、確証はないものの、可能性がなかったとは言い切れない。

 タンク体は普通鋼製で、直径1,670mm・長さ

6,400mmであった。当時のカセイソーダ専用車の通例として、タンク内面は鉄肌のままで、周囲には保温材もないが、反面タンク内部には加熱管を装備し、前後の鏡板にはこれの点検口が設置されていた。
 台枠は平形で、長さは7,500mm・BC間距離は4,500mmで、台枠長さは我国ボギータンク車で最短ではなかろうか。ブレーキはKD+手、台車はTR41Aであった。

 所有者は三井化学工業KK・常備駅は笠寺であった。昭和31年7月に3両揃って濃硫酸専用車に改造され、タキ2550形となり形式消滅した。


●関連形式 タキ2550形2550 濃硫酸専用に改造後の姿。
カセイソーダ液専用車のガイド


タサ2300形の図面

【図9】 タサ2300形 図番VD0838


【図面編9】050617作成R4A、071005R4A2、100901R4B。