吉岡心平のマーク

タキ4800形

私有貨車

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タキ4750形
タキ4850形

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図面編7
図面編9

●積荷
●構造

入口


 タキ4800形は30トン積S酸肥液専用車で、昭和29年11月に日立で製作された。1形式1両であった。この専用種別では、半年前に15トン車であるタム4800形が誕生しており、本形式はこれを大型化したものである。

 設計比重は1.4、タンク容積は21.5m3で、サイズとしてはタキ1400形カセイソーダ液専用車とほぼ同じと言って良いだろう。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準値であった。内面には厚さ6mmのゴムライニングが施されていた。ゴムの厚さが通

常より厚目なのは、混入した固形分よる損耗を考慮したのではないかと思われる。タンク寸法は直径1,896mm・長さ8,026mmで、前後の鏡板にはライニング用の作業口があった。
 台枠は平形で、長さは8,700mm・BC間距離は5,400mmであった。ブレーキはKD+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は富山港であった。タム4800形と共に使用されていたようだが、誕生から10年後の昭和39年7月に、タキ8700形8708に改造され形式消滅した。


●同一専用種別 タム4800形4800 約半年先輩の15トン車で昭和29年造機製。


【図面編8】050503作成R4A、071007R4A2、100328R4BY。

タキ4800形の図面

【図8】 タキ4800形 図番VD06035