吉岡心平のマーク

タサ2200形

私有貨車


 タサ2200形は一形式一両の22トン積二硫化炭素専用車で、昭和25年11月若松車両で製作された。

 本形式について判っていることは少なく、以上の情報が殆どだ。
 荷重から改造車の臭いがすることは、このサイトの愛読者ならお判りだろう。これに三井三池のクルマであることを合わせれば、既存の線内用タンク車の専用種別変更という図式が描けそうだ。

 また若松車両製の場合、新製扱いの中古車がいることはタキ850形などの例から周知の事実なので、大いに有り得る話である。
 更に濃硫酸積30トン車を改造すると仮定すれば30×1.27÷1.8=21.2で、荷重22トンにほぼ符合するのだ。

 所有者は三井化学工業KK・常備駅は大牟田であった。昭和37年4月に廃車となり形式消滅した。


【暫定編6】071201作成R4A2。