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タキ11800形11802 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ11802は昭和47年1月新潟で孤立ロットとして製作された。 積荷の潤滑油添加剤はジアルキルジチオフォスフェート亜鉛とアマイド化合物を鉱物油に溶解したもので、比重0.88の粘稠な液体。80℃に加温して積載するが、温度が低下すると粘度が上昇するため、ウレタンを用いた高性能の保温装置と、荷卸し時に再加熱するための外部加熱管を保有している。 ところがタキ19600形や20500形などと同様に高温でのウレタン劣化に起因したタンク体腐食を生じ、昭和52〜56年にかけてタンク体を新品 |
に更新した。本車はその第一号で昭和53年2月に改造工事を受けた。新製したタンク体は材質・寸法は従来と同一だが、保温材はグラスウールに変更され、電気式温度計も無くなったため、外観上のチャームポイントだった側面のキセ突起がなくなり、タンク上部の保温カバーも減少している。 落成時の所有者はカロナイト化学KK・常備駅は末広町であったが、後者はタンク更新後の昭和62年3月に千鳥町に変更された。平成元年5月、日本石油輸送KKに移籍し名古屋南港駅常備となった。平成8年10月に青化ソーダ専用に改造され、平成9年3月に郡山に移動した後、平成18年5月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和47年1月 製造所 新潟 改造年 昭和53年2月 改造所 川崎 設計比重 1.0 タンク容積 35.0m3 タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス ●上廻り |
タンク材質 耐候性高張力鋼 タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 11,120mm 保温設備 グラスウール 付帯設備 外部加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 台枠長さ 11,600mm BC間距離 8,300mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KE305形 台車 TR41C形 →TR41DS−13形(改造時併施) |
【写真2260】 タキ11800形11802 昭和63年10月2日 東港駅にて P:吉岡心平