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タキ3000形3390二代 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ3000形の一部には二代目番号を持つロットがある。今回紹介する3390はそのひとつだ。 「米タン」と言えば昭和27年に飯野・三菱・日車支店・同本店が製作した3073〜3172,3177〜3230の154両が有名だが、実はその後、昭和31年日立で3373〜3397の25両が増備された。ところが増備から間もない昭和32年4月、この25両全車とタキ3206〜3230の25両、合計50両は韓国に配置替となり、国鉄車籍から除籍されてしまったのである。 話にはまだ続きがある。昭和34年、再び米タンを増備することになった際、我国に残されていた台車を再利用し、タンク体(実際には車体一式だが)の更新名義で新車を製作した。こうして誕生し |
たのが3373〜3397の二代目である。 二代目の製作を担当したのは汽車東京と新潟の二社で、番号は前者が3373,3374,3377,3379,3381,3383,3384,3391,3396,3397の10両、新潟が残り15両であった。番号がばらばらなのは台車に書かれていた旧番号に従ったためである。 落成時の所有者は米国陸軍輸送隊・常備駅は浜安善であった。その後田浦、佐世保、浜安善、東高島などを転々とし、昭和49年8月に日本陸運産業KKに移籍し東新潟港駅常備となった。一時期、常備駅はそのままで日本石油輸送KK所有となったが、晩年は再び日本陸運産業KKに戻り、昭和58年9月に廃車となった。 |
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■主要諸元 改造年 昭和34年 改造所 新潟 設計比重 0.73 タンク容積 41.0m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 12,750mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 13,500mm BC間距離 10,200mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
【写真2196】 タキ3000形3390二代 昭和53年11月 塩浜操駅にて P:吉岡心平
番号や専用種別標記が梯子の左側にあるのが「米タン」出身の証。