吉岡心平のマーク

タキ3000形3419

私有貨車

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索引

タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ3390
タキ3471

 ページ
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第162週
第164週

積荷
●構造

入口


 わが国タンク車の代表形式と言えば「タキ3000形ガソリン専用車」だが、中には化成品輸送用に転用された車両もあった。弊サイトでは、既に三楽オーシャンや三井物産などの例を紹介したが、今回は他の例を取り上げる。

 タキ3419は、昭和32年2月日車支店でタキ3428までの10両ロットとして製作された。
 外観・構造は、当時日石輸送/日車支店のコンビで量産されていたそのもので、主要諸元は設計比重0.73、タンク直径2,050mm・長さ12,600mm、そして台枠長さは13,500mm・BC間距離10,200mmであった。
 外観的には、2段式のタンク踏板が傾斜部まで一体になっているのが特徴で、タキ3000形の代

表例として模型化されている。

 落成時の所有者は日本石油運送KK・常備駅は秋田港であった。4月後の6月には社名は日本石油運送KKに変更されている。
 昭和40年7月から昭和50年7月までの間、本車は住友化学工業KKにリースされ、同社唯一のタキ3000形となった。写真は越中島の化成品センターにアニリンを運んできた所をキャッチしたものである。
 その後は日石輸送に戻り、加茂郷駅の常備を経て昭和60年6月に廃車となった。ちなみに同一ロット10両のうち、タキ3420,21,23,24の4両はタキ2100形22323〜26に改造され、他の6両は昭和56〜62年に廃車されている。


タキ3000形3419の写真

【写真163】 タキ3000形3419 昭和49年1月14日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第30巻に「P01762」として収録されています。


【第163週】031012作成、040708R4、050330R4A、070629R4A2、090527R4BY、100707R4B。