吉岡心平のマーク

タキ1900形112078

私有貨車

 形式
索引

タキ1800形
タキ2000形

 番号
[ロット表]

タキ111939
タキ112106

 ページ
索引

特別編1141
特別編1143

積荷
●構造

入口


 タキ112078は昭和48年10月川崎製で、112040〜112079の40両ロットに属していた。

 オイルターミナルの成功を受けてスタートしたセメントの共同着基地構想は、昭和48年西浜松基地として実現した。
 タキ1900形の112000番台はこの輸送に充当するため製作された車両で、従来は所有者毎にまちまちだったセメント専用車の中で、初めて統一設計されたグループである。
 とは言え、その設計は川崎製のタキ1900形を基本としてその細部を変更したもので、石油のように14トン軸を採用した大型車とならなかった。

 セメント車では既に車体長当り重量が限界に達しており、荷重で車体長が決定されていたので、荷重増は車体長の増加を招き、地上設備との相性が損なわれることを避けたためだろう。
 車体塗色はイメージアップのため淡緑3号を採用した。ブレーキ装置はレジンシューを装備した私有貨車では最初期の作品のひとつで、ブレーキシリンダは鋳鉄用のままである。台車は112000番台だけが試用した押棒式隙間調整器装備のTR41Fでだが、外観からは見分けがつかない。

 所有者はセメントターミナルKK・常備駅は青海であった。平成15年度に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和48年10月
製造所   川崎
設計比重  1.17
タンク容積  34.1m3
●上廻り
タンク形態 異径胴形ドームレス
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板・鏡板4.5mm
タンク両端直径 2,200mm
タンク長さ  8,800mm

●荷役方式
荷役方式  エアスライド式
●下廻り
台枠形式   中梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  6,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41F形

タキ1900形112078の写真

【写真2142】 タキ1900形112078 昭和55年9月21日 青海駅にて P:吉岡心平


【特別編1142】100226作成R4B。