吉岡心平のマーク

シキ15形15

私有貨車

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シキ1二代形
▼シキ20形

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[ロット表]


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特別編1140
特別編1142

積荷
●構造

入口


 シキ15は35トン積低床式の大物車として昭和28年9月に日立で製作された。一形式一両の珍車であった。

 日立製作所が自社貨物の輸送用として製作したもので、重電関係機器用としては初作品である。
 設計上は単純な低床式大物車で、低床面のレール面上高さは690mmと当時の標準形だったシキ40形と同一だが、長さは7mと2.2mも長く、使い勝手は大きく改善されたと言えるだろう。

 一方変わっているのはその形態で、台枠は異様に角張り、両端の平床部床面も異様に高い。また奇妙な装備として平床部にレールが設置されていた。また台車も貨車では空前絶後の釣合梁式のボールドウイン形3軸台車で、台車上部のフレーム厚さを増して強化している。

 所有者はKK日立製作所・常備駅は常陸多賀であった。変圧器輸送などに使用されたが、昭和40年3月に廃車となった。


シキ15形15の写真

【写真2141】 シキ15形15 撮影時期・場所不明 P:鈴木靖人

【鈴木さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1141】100225作成R4B。