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タキ3700形3723 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ3723は昭和36年7月日車本店製で、一ロット一両の存在であった。 日本瓦斯化学所有の酢酸専用車はこれ一両で、またメチルメタクリレート輸送用のタム7900形とほぼ同時期に製作されたため、昔から憶測を呼んでいた車両である。 外観・構造は酢酸専用として妥当なもので、タンク体は耐酢酸性に優れた耐食性ステンレスを採用し、タンク内部には蒸気加熱管を有する。熱絶縁も厚さ150mmのガラス綿と重装備だ。 |
タンク上部にある荷役用の弁装置は保温カバーに収納されている。 落成時の所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は新崎であった。社名は昭和46年12月に三菱瓦斯化学KKとなったが、昭和55年5月には内外輸送KK・中条駅に移籍した。写真はこの時期のもので、「カルタレチンF」なるカチオン性ポリマー(アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体)の輸送に使用されていた。その後、所有者は日本陸運産業KKとなったが、平成19年10月に除籍されている。 |
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■主要諸元 製造年 昭和36年7月 製造所 日車本店 設計比重 1.03 タンク容積 29.1m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 ステンレス鋼(SUS316) タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク直径 1,900mm タンク長さ 10,650mm 熱絶縁 厚さ150mmグラスウール 付帯設備 蒸気加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 11,600mm BC間距離 8,300mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C |
【写真2138】 タキ3700形3723 昭和57年7月18日 塩浜駅にて P:吉岡心平