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クム2000形2009

私有貨車

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▲クム1000形
クム3000形

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[ロット表]


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特別編970
特別編972

積荷
●構造

入口


 2009年最初の特別編はこれにちなんで、クム2009を紹介しよう。

 クム2000形は昭和40年にシム2000形自動車輸送用大物車を改番したものである。

 シム2000形については既に特別編で取り上げたので、誕生の経緯はこれをご覧頂きたいが、昭和38年10月に日車本店で30両まとめて製作された。
 積荷は:軽自動車であるハイゼットと800ccクラスのコンパーノの共用だが、小型のハイゼットは車幅方向に6台、大型のコンパーノは車長方向に4台積載する。前者はホームから直接荷役できるが、後者の場合は車体前位にある回転式テーブ

ルで90度向きを変えてから、固定テーブルに自走する。車体前後で構造が異なっているのはこのためだ。更に面白いのは回転式テーブルだけでは6台目のハイゼットを積載するスペースが不足するため、同車は回転式テーブルとこれ専用に作られた細長い固定テーブルとに跨って積載される点にある。
 台枠は長さ8,850mm・軸距は5,100mmとほぼ長トラ並の寸法である。ブレーキはKC203形空気+片側、走り装置は2段リンク式であった。

 改番時の所有者はダイハツ工業KKでシム時代と変わらない。常備駅は北伊丹で、写真のようにホーム脇の側線に一列となって留置されていた。昭和52年6月に全車一斉に廃車となった。


●同一形式 シム2000形2000(特別編293) 昭和40年に改番される前の姿。

クム2000形2009の写真

【写真1971】 クム2000形2009 昭和49年3月19日 北伊丹駅にて P:吉岡心平


【特別編971】090101作成R4B。