吉岡心平のマーク

タサ1700形1844

私有貨車

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タサ1600形
タサ1900形

 番号
[ロット表]

タサ1829
タサ1851

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特別編836
特別編838

積荷
●構造

入口


 今回は、57両を数えた丸善のタサ1700形のうち、僅か2両に留まった飯野製を取り上げる。

 タサ1844は1845と共に昭和25年12月飯野で製作された。丸善の所有車で、同時に三菱製の1853,1854、帝車製の1855,1856が競作されている。

 設計比重は0.73・タンク容積は28.0mで、ガソリン専用車として標準的な値である。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準値であった。タンク寸法は直径1,960mm・長さは9,500mmであった。古いタンク車の通例として鏡板は扁平気味である。整ったタ

ンク手摺は、後天的改造により追加されたようだ。
 台枠は平形で、長さは10,500mm・BC間距離は7,000mmであった。検査関係標記板が運転関係標記板と隣合っているが、これは手ブレーキ操作時に側梁の撓むことで、溶接部にクラックが入ることを嫌い、移設されたものと思われる。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Aであった。

 落成時の所有者は丸善石油KK・常備駅は下津であった。昭和36年2月に渡道し、七重浜駅常備となった。その後は北海道内で使用され、昭和40年3月に雄別埠頭に移動し、昭和56年10月廃車となった。


タサ1700形1844の写真

【写真1837】 タサ1700形1844 昭和49年7月23日 北埠頭駅にて P:吉岡心平


【特別編837】080104作成R4B。