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チキ80000形80000 |
私有貨車 |
形式 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
京浜工業地帯のシンボルだった日本鋼管KK京浜製鉄所は、施設の老朽化により、昭和51年に沖合いを埋め立てた扇島地区に移転することになった。 これで困ったのは禁水性危険物である製鋼用生石灰の輸送である。従来は青梅・葛生地区からホッパ車で輸送されていたが、このままでは積替えが必要となり輸送困難となるため、専用特殊コンテナを新たに開発し、発駅から水江町までは平床貨車に積載して輸送した後、トラックに積み替えて海底トンネル経由で扇島まで輸送する方式とした。 チキ80000と80001は日車で試作車として製作された後、各種試験に供されてから昭和51年11月に車籍編入された。このため編入日は量産車である80002〜80023と同日で、80001とは外観・構造は同一だが所有者が異なるため孤立ロットとなっている。 |
生石灰専用コンテナは設計比重0.95・容積35.8m3。荷重34トンで、公式には「特殊容器」と称した。寸法は長さ9,600mm(突出部を含むと9,890mm)・幅2438mm・高さ2300mmで、ISO準拠ではなく独自規格である。屋根にはホキ8800形に準じた積込口があり、取卸口は片妻下部で、コンテナ全体をダンプさせて取り卸す。また非常用排出口が両側面に各一箇所づつ設置されていた。塗色は茶色で、側面には所有者を示す記号(奥多摩T・吉沢Y)と二桁の番号が記入されていた。 落成時の所有者は奥多摩工業KK・常備駅は浜川崎であった。昭和54年10月に水江町駅に移動し、昭和63年2月の輸送廃止により廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 80000 | S5111 | 日車 | 奥多摩工業KK |
2 | 80001 | S5111 | 日車 | 吉沢石灰工業KK |
3 | 80002〜80011 | S5111 | 日車 | 奥多摩工業KK |
4 | 80012〜80023 | S5111 | 日車 | 吉沢石灰工業KK |
5 | 80024〜80029 | S5409 | 日車 | 吉沢石灰工業KK |
6 | 80030〜80043 | S5509〜5510 | 日車 | 吉沢石灰工業KK |
【写真1836】 チキ80000形80000 昭和56年8月16日 塩浜操駅にて P:吉岡心平