吉岡心平のマーク

ホキ1800形1804

私有貨車

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ホキ250形
▼ホキ1900形

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特別編837
特別編839

●積荷
●構造

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 石灰石輸送と言えば私有ホッパ車の活躍を思い浮かべるが、昔の国鉄はセム・セキの使用を奨励し、私有貨車を認めていなかった。
 これは特定荷主への優遇排除と、私有による運用効率の低下を嫌ったものと思われるが、今にして思えば贅沢な話で、当時の国鉄貨物輸送の隆盛が偲ばれる。

 閑話休題、初めて私有の無蓋ホッパ車として登場したのが土佐石灰所有のホキ1800形で、昭和33年日立製である。
 専用種別は「鉱石」とされるが、車体には専用種別の標記がない。明治期のタンク車が石油専用をデフォルトとしたため、専用種別の制度自体がなかったのと同類であろうか。

 外観・構造は、日立がオリエンタルマイニングKKのマラヤ連邦タマンガン鉱山向に製作した鉱石車に酷似し、九州地区で使用されている底開式石炭車「セム」をそのまま拡大したような、他に類を見ないスタイルであった。
 なお両者を比較すれば、ホッパ体の長さは5,200mmで同一だが、高さはオリエンタル向が235mm低い。これは積荷比重が鉄鉱石と石灰石で異なる分、容積を調整したためである。従ってホッパ底面の傾斜も異なり、ホキ5200形の方が急峻で、BC間距離も5,100mmとオリエンタル向けより300mm長くなっている。

 昭和38年7月にホキ5200二代形に改番されてからの活躍は、そちらのページをご覧頂きたい。


●同一形式 ホキ5200ニ代形5206ニ代  改番後の写真、昭和33年製で操作室付のタイプ。

        ホキ5200二代形5215二代 改番後の写真、昭和36年製で最も標準的なもの。

無蓋ホッパ車のガイド


ホキ1800形1804の写真

【写真1838の1】 ホキ1800形1804 P:吉岡心平所蔵

オリエンタルマイニング向鉱石車の写真

【写真1838の2】 オリエンタルマイニング向鉱石車 P:吉岡心平所蔵


【特別編838】080105作成R4B。