吉岡心平のマーク

タキ3700形3710

私有貨車

 形式
索引

タキ3650形
タキ3800形

 番号
[ロット表]

タキ3707
タキ3712

 ページ
索引

特別編825
特別編827

積荷
●構造

入口


 今回はタキ3700形のうち、初期の酢酸専用車を取り上げよう。

 タキ3710は昭和34年7月三菱製で、3708〜3710の3両ロットであった。

 設計比重は1.05・タンク容積は29.0mであった。
 タンク体は純アルミ製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mm、寸法は直径1,885mm・長さ10,800mmであった。酢酸専用車が無水酢酸のクルマと異なる点としては、冬季の晶出を防ぐため保温・加熱装置を有する点があり、本車もタンク周囲には厚さ50mmのグラスウールを用いた保温

キセ、タンク内部にはステンレス鋼管を用いた加熱管が、それぞれ設置されている。
 荷役装置は空気圧を用いた上出し方式で、写真は昭和51年に実施された臭気防止目的の整備改造後のため、登場時とは形が変わっている。
 台枠は平形で、長さ11,700mm・BC間距離8,000mmで、通常よりオーバーハング長さが長い。ブレーキは当時の三菱製の特徴であるKC254形空気+手で、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は大日本セルロイドKK・常備駅は新井であった。社名はダイセルを経てダイセル化学工業に変わった。3両揃って平成3年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和34年7月
製造所   三菱
設計比重 1.05
タンク容積 29.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 純アルミ(A1P0)
タンク板厚 胴板13・鏡板16mm
タンク直径 1,885mm
タンク長さ 10,800mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      11,700mm
BC間距離  8,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KC254形
台車      TR41C形

タキ3700形3710の写真

【写真1826】 タキ3700形3710 昭和54年10月15日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編826】071123作成R4B、130402諸元追加+R4C。