吉岡心平のマーク

タキ9600形9614

私有貨車

 形式
索引

タキ9550形
タキ9650形

 番号
ロット表

タキ9600

 ページ
索引

特別編823
特別編825

積荷
●構造

入口


 今回はタキ9600形の謎のロットを取り上げる。

 タキ9614は昭和41年12月日車東京で製作された。ところがその直後、私有貨車の歴史から忽然と姿を消してしまう。実はタキ9050形に形式変更されたのだが、その理由が良く判らない。
 巷間、スクリューコンベアの有無とする説もあるが、後述するようにコンベア設置は後天的で、また全車に施工されていないのである・・・

 設計比重は1.1・タンク容積は27.3mであった。
 カマボコ形のタンク体は普通鋼製で、板厚は妻板6mm・胴板4.5mmと本形式の在来ロットより薄い。カマボコ部の半径は1,100mm・長さは

7,700mmであった。
 荷役装置はエアスライド式で、積込口と空気抜口は各2個づつあった。
 台枠は11系に類似した中梁省略形だが、セメント専用車の特徴として、枕梁より内側の横梁まで中梁が設けられ、また幅は石油タンク車より広い。台枠長さは8,800mm・BC間距離は5,800mmで、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本セメントKK・常備駅は高麗川であった。この時期に30トン車を製作したのは梓川ダム建設用のセメント輸送で、線路規格の劣る会社線に入線するためと言われる。翌42年にタキ9050形に改番され、このロットは消滅した。


●類似形式 東武鉄道タキ101形105 私鉄版のカマボコ。


タキ9600形9614の写真

【写真1824】 タキ9600形9614 P:吉岡心平所蔵


【特別編824】071117作成R4B、130930R4C。