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タキ9550形9551

私有貨車

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タキ9500形
タキ9600形

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[ロット表]


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特別編464
特別編466

●積荷
●構造

入口


 石油タンク車の運用を考える際、地上設備との相性を考慮する必要がある。タキ3000形に合せて作られた地上設備と、タキ35000形のそれは設置されたピッチが異なる。例えば最近廃止された館林荷扱所ではタキ9900形や、今回紹介するタキ9550形が愛用されていたが、それは地上設備との適正が高かった為である。

 タキ9550形は35トン積ガソリン専用車で、昭和41年6月日車本店で1ロット2両が製作された。なお同時に石油類版として作られたタキ9650形は日車支店の作である。これら2形式が誕生した経緯は、タキ9650形の項で述べたので、ここでは省略する。

 タンク体形状はタキ9900形に準じたF5s形異

径胴だが、材質は耐候性高張力鋼(YAWTEN50)を用いて鏡板8mm・胴板6mmと板厚を薄くすることで軽量化した。寸法は両端直径2,050+中央直径2,500mm・長さ11,800mmとタキ9900形と同一である。
 タキ9900形との最大の相違点は台枠を持つことで、長さは11,520mm、軽量化のため側梁には薄鋼板のプレス整形品を用いた。表面には独特の「強め板」が後天的に追加されている。
 ブレーキ装置は手+空気、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は扇町であった。前記したように館林荷扱所などに運用されていたが、東武鉄道の貨物輸送廃止で、去就が注目される。


●関連形式 タキ9650形9650 同一系列の石油類専用車。
        タキ9650形9663 昭和41年日車本店製で日本石油輸送KK向。量産車。


【特別編465】040205作成R4、050504R4A、051208リンク追加、070825R4A2、080930R4BY。

タキ9550形9551の写真

【写真1465】 タキ9550形9551 平成11年9月26日 渋川駅にて P:吉岡心平